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2025.12.03

【クロード・ドゥラングル(11月20日)】

F_251120

11月20日(木)
デュオ・ドゥラングル コンサートツアー2025《デュオ結成50周年》横浜公演
横浜市港北区民文化センター ミズキ―ホール

即興演奏《それは始まり、やがて始まる~デュオの50年》*
F.デュクリュック/フランス風小品集より タンブラン、フォルラーヌ、ロンデル、リゴードン、トッカータ*
A.ルヴィエ/5つの儚いもの*
M.ラヴェル/ソナチネ*
L.ベリオ/アラウンド/セクエンツァVIIb~5つのサクソフォンのための
 大石将紀、吉田朋諒、山本航司、本堂誠(saxophone)
M.ラヴェル/マ・メール・ロワ*
 小澤瑠衣、大石将紀、山本航司、本堂誠(saxophone)
C.ドビュッシー/ラプソディ
 小澤瑠衣、吉田朋諒、波多江史朗、白井奈緒美、袴田美帆、山本航司、諏訪直風、本堂誠、大石将紀(saxophone)
《全曲》クロード・ドゥラングル(saxophone)
*オディール=カトラン・ドゥラングル(piano)

パリ国立高等音楽院サクソフォン科正教授という斯界の最高のポストを35年以上にわたって務めた名匠クロード・ドゥラングルを、半世紀のパートナーであるオディールと、彼が育てた大勢の日本人の弟子のアンサンブルとともに聴くという、素晴らしくも感慨深い時間だった。
つい3日前に聴いたばかりの東京サクソフォンアンサンブルの、まさに「20世紀」という剛毅で重厚な音世界とは、一種の断絶があるようにも感じるが、実は(東京SE最年長の)宗貞先生でもドゥラングルとは8つしか離れていない。ほぼ同世代といっていい。ドゥラングルという人がデビュー当初からいかに「新しい」存在だったか、ということでもあるのだが、私たちがしがちな「世代論」的な考え方の危うさというものを示唆しているようにも思われる。

結局のところ、それぞれの人はそれぞれ、なのだが、この人はこういうもの、と決めつけることもまたちょっと違う、というのは、こうして初来日の時(1988年の川崎コングレス)からドゥラングルを聴き続けてきて今思うことでもある。ドゥラングルという演奏家はデビュー当時の90年代、少なくとも日本では「フランスの伝統からは少々外れた、現代音楽を得意とする奏者」という評価であった。私は当時から「それは違う」、と言い立ててきた者だが、それを言った人と私とでは「伝統」というものの捉え方が違うのだろう、というのは、今となって分かることだった。

30年以上かかっちゃったけど、ようやく答えらしきものは出たみたいだな。よかったよかった。

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