【オットヴォーチ×リュミエール “大響演”(12月12日)】
12月12日(金)
アンサンブル オットヴォーチ×リュミエール サクソフォンアンサンブル 一夜限りの“大響演”
TOPPANホール
《オットヴォーチ》
D.ミヨー/フランス組曲より 1、2、3
M.ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
《リュミエール》
F.シュミット/ディオニュソスの祭り
《オットヴォーチ×リュミエール》
長生淳/八重奏曲より 1
H.ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第1番より 1(テナー&バリトン八重奏)
《オットヴォーチ×リュミエール 12~16重奏》
H.ベルリオーズ/神聖な歌
M.ラヴェル/
道化師の朝の歌
ダフニスとクロエ
それぞれ長いキャリアをもつ2つのプロフェッショナルのサクソフォン八重奏団が力を合わせて、持てる全てを発揮して作り上げたゴージャスな演奏会だった。
何より、この凄腕サクソフォン奏者16人のスケジュールを(リハーサル含めて)合わせたことに敬意を表します(笑)。笑い事じゃなく、カルテットですら練習予定を合わせるのは大変なのに、人数が増えれば合わない確率も等比級数的に増える訳で。
サクソフォンの合奏の音はフランス音楽、なかでもラヴェルにはよく似合う。今回いくつかとりあげられたラヴェルはどれも良かったが、中でも16人全員による最後『ダフニスとクロエ』(記載はなかったがいわゆる「第2組曲」をノーカットで全部!)は圧巻だった。
ソプラニーノとソプラノのリレーで繋いだ「無言歌」のフルートソロなど、指揮者なしでこの編成でこの曲をそれらしく出来る、というのは驚異でしかないし、現にサックスのアンサンブルをやっている私のような人間にとっては勇気づけられる時間だった。
それにしてもアレンジ大変だったろうなあ。お疲れ様でした。
リュミエール単体による『ディオニュソスの祭』(フローラン・シュミット)はそんな、サクソフォンとフランス音楽の親和性というものの究極の発展形に思えた。
全員の技量があまりに物凄いので、原曲よりもむしろ簡単そうに聞こえてしまうところが怖い。
テナー4本とバリトン4本の八重奏による『ブラジル風バッハ第1番』のような、ギミックに近い出し物も抜かりなくあった。まさに「一夜限り」の珍しさだけど、勿論「珍しさ」だけではない。
アンコールに『デビルズ・ラグ』。愉しさの極み。
文化祭の最後の夜の花火のような、過ぎ去っていく時間を哄笑しつつ惜しむ気分を、ステージと客席とで共有しつつ終演。
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