【東京サクソフォンアンサンブル、再び(11月17日)】
11月17日(月)
東京サクソフォンアンサンブル
フィリアホール
J.S.バッハ(宗貞啓二編)/2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043
J.B.サンジュレー/サクソフォンのための第1四重奏曲op.53
平部やよい/倖せヲ呼ぶ嶌
J.M.ダマーズ/サクソフォン四重奏曲
S.Sax下地啓二、A.Sax宗貞啓二、T.Sax市川豊、B.Sax佐々木雄二
1980年結成、創設45年のオリジナルメンバーが結集した、伝説のサクソフォンカルテット。
客席はほぼ満席状態。あの人もこの人も、若い人も年寄りもみんな集合、という久々な感じ。(誇張でなく何十年ぶりに会った方も。)
宗貞先生、市川先生、佐々木先生の無骨だが盤石のハーモニーの上に、緊張感に満ちた下地先生のソプラノが乗った音色が耳に飛び込んでくる。
アンサンブルの辻褄を合わせることより、音楽することを絶対優先するその姿。バッハはかなりやばい瞬間もあったが、後半の平部やよい作品の深み(プログラム曲目解説には初演時には知り得なかった作曲者の声も)、最後ダマーズの怒涛のような音楽の奔流は何だったんだろう。
アンコールは3曲。バッハのブーレ(管弦楽組曲第1番より)、デュボワの「りす」、そして最後はこれ、バッハのアリア!…
2014年の「奇跡の再結成」をも上回る圧倒的な感銘であった。
今回は4人の共通の師である仏ボルドーの巨匠、ジャン=マリー・ロンデックスがこの3月に亡くなられたことをきっかけに、師に感謝し、師の教えをいま一度世に継ぎ広めるために開催を決めたそうだ。
40年以上前に自分が別のロンデックス門下の先生に最初にサクソフォンを習い始めて以来、セルマーのキャンプ等で佐々木先生や宗貞先生のコテンパンのレッスンを受けたり、数え切れないほどたくさんの演奏を聴かせていただいてきた経験や記憶を、いま一度俯瞰するかのような時間だった。
なんという楽しく、充実した40年だったことか。
そんな時代に常に目標としてあり、私たちを先導してくれた4人の先生方がまだこんなにお元気で、今ふたたび新たな境地を指し示してくれた。
こんなに嬉しいことがあるだろうか。
私はもうじき64だけど、トシだ、なんて言ってらんねえ。
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