小澤さんの訃報
今日はN響の定期でR.シュトラウスの「英雄の生涯」を聴いたのだが、その話は書かない。
「英雄の生涯」は中3の時に小澤=新日本フィルの演奏会で初めて聴いた曲だった(どういういきさつで聴いたのかは忘れてしまったが、入場料を払った記憶はないので誰かに譲ってもらったのだと思う)。何の予備知識もなかったけれど、強烈な印象だった。「英雄の戦い」で割れ鐘のような物凄い音のトランペットソロを吹いていたのはおそらく戸部先生だったのかな。
高校生になった年、全席招待の演奏会に当選して再び小澤=新日本フィルを聴いた(今はない新宿の厚生年金会館)。メインプロはチャイコフスキーの交響曲第4番。これも鮮烈だった。今は書かないがチャイコフスキーの4番も私にとっては何かと縁のある曲だ。
ずっと後になってから、新日本フィルの定期会員として小澤さんの指揮を何度か聴いたが、R.シュトラウスの「アルプス交響曲」など以外はベートーヴェンとかブルックナーとか、地味なものが多かったような気がする。
本当は(小澤さんに一番合っていると思う)フランス音楽を一度ちゃんと実演で聴きたかったのだが、結局叶わなかった(1998年のドビュッシー「ペレアスとメリザンド」はチケットを買っていたが、キャンセル=公演中止になってしまった)。
「誰かと一緒の時代を生きる」のは偶然であり、自分の意志ではどうにもならない。
モーツァルトやドビュッシーと同じ時間を生きることは、私たちには決してできない。
だからこそ、こうして小澤さんと同じ時間を生きることができた大いなる偶然には、感謝しかないのだ。
ありがとうございました。
合掌
最もよく聴いた小澤さんのアルバム
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