【聴いた】山田和樹=都響
東京都交響楽団 プロムナードコンサート#346(サントリーホール)
チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」より ポロネーズ
アルチュニアン/トランペット協奏曲(Tp:マティアス・ヘフス)
ラフマニノフ/交響曲第2番
指揮:山田和樹
(コンサートマスター:矢部達哉)
土曜昼の都響プロムナードコンサート。
21世紀のヤマカズこと山田和樹くん、都響主催公演へのデビューは、大成功の裡に終わった。
一番感心したのはもしかしたら、1曲めのポロネーズだったかもしれない。
絶妙なリズムとテンポの揺らぎと、要所々々でのそれと分からないくらいの細かなバランスへの配慮が、これ以上ないほど見事に決まった。
(おそらくは)最低限のリハーサルだけで、平然とこれだけのことをやっちゃう都響ってオケもすごいけど。
コンチェルトのソリストには、ジャーマン・ブラス(ドイツ最強のブラスアンサンブル)の大将、マティアス・ヘフス登場。
アルチュニアンを、なんとロータリー・トランペットで吹いてくれた。
とても金管楽器とは思えない、繊細でしかも全く危なげのないフレージングのコントロールを、息を呑んで聴き入る。
音量的には控えめながら、とてもよく通ってくる音だ。
演奏終了後は勿論、ブラヴォーの嵐だったんだけど、オケの楽員さん達(弦・管問わず)のソリストへの拍手がすごかった。
数少ない(金管奏者では特に)、楽器を超えた「音楽家」だ。
アンコールに、オケと共に今演奏したばかりのアルチュニアンの中間部(カップ・ミュートを付けた部分)を再び演奏。
ラフマニノフは快演だった。
ぐんぐんと若々しく、熱く引っ張り、追いあげながら、隅々まで100%の目配りが徹底していた。
3楽章のクラリネットソロは、今月大活躍の三界さん。
終演して、全員が立つ前に指差されて一人だけ起立。大喝采。
私が最初に都響のメイト会員になったのはもう20年以上前、1991年春のシーズンからだったんだけど、その初回の4月のサントリーホールでの定期が若かりし時の大野和士さんの指揮で、やはりこのラフマニノフの2番だったのを覚えている。
今でも忘れられないくらい、客席も舞台上もともども集中にみちた見事な演奏だった。
なんだか、そのときのサントリーホールの中の光景と二重映しになるかのようだった。
歴史は繰り返す。
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