シベリウスとマーラー
日本フィルハーモニー交響楽団 第626回定期演奏会(サントリーホール)
シベリウス/組曲「クリスティアン2世」
マーラー/交響曲第1番「巨人」
指揮:ピエタリ・インキネン
(コンサートマスター:扇谷泰朋)
今日は日本フィル。
3月から定期会員になって、いろいろ興味深く聴かせてもらってきた。早くも今年最後の定期。
指揮は日フィルの若き首席客演指揮者(Principal Guest Conductor)、ピエタリ・インキネン。
今回のプログラムを皮切りに、シベリウスの管弦楽曲とマーラーの交響曲を組み合わせたシリーズを展開していくようだ。
「クリスティアン2世」が素晴らしかった!
こんなに良い曲なのに、なぜこんなに世間に知られていないのだろう、と不思議に思える曲というのはいくつかあるけれど、シベリウスの「クリスティアン2世」というのは私にとってそういう曲の筆頭のひとつで、私も実演は初めてだったけれど、この演奏なら文句なしだ。
厚い低音と迫力のあるティンパニ、少々薄めだがいかにもそれらしいひんやりとした音色の高弦、見事なチームワークの木管群、少し荒っぽいけれどここぞというところでは息を呑むような鮮やかな「決め」を見せる金管。
日本フィルというオーケストラは、まさにこういう曲を鳴らすためのオケだ、と思えるような、見事なはまり様だった。
インキネン氏の指揮も、30そこそこの指揮者には到底見えないような、繊細かつ大胆な、自信にみちた捌きっぷり。
私としてはいたく感銘を受け、興奮したけれど、演奏終了後のお客さんの反応はわりと普通の感じで、ちょっと「あれっ」、と思った。
この演奏の良さが分からないようでは、日本フィルの客としてどうかと思うぞ。
休憩後は、「巨人」。
あまり小細工なく、ストレートに瑞々しく歌い上げた、いかにも若い指揮者らしいマーラーだった。
最後へ向けての、直截的な盛り上がりもまた、若々しい。
こちらの終演後は、ブラヴォーの嵐だった。
インキネン氏のこのシリーズ、次回は来年4月で、シベリウス「夜の騎行と日の出」にマーラー6番という、これまた珍しくも意味ありげな曲目が予告されている。
来シーズンはマーラー3番だそうだ(2011年9月)。
この人に「3番」は向いてそうだな。楽しみ。
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初めまして。
かぶる演奏会が多いので、いつも興味深く拝読しております。
昨夜のシベリウスは、そんなにいい曲だったのですか。返す返す、昨夜の自分のドジが惜しまれます。
投稿: Yosibei | 2010.12.11 13:06
コメントありがとうございます。
リンク先読ませていただきました。私もたまにそういうドジをします。(私がよくやるのはチケット忘れより、会場間違えですが)
「クリスティアン2世」は良いですよ!
輸入CDはいくつかあるようですので、ご興味がありましたら是非お聴きになってみてください。
投稿: Thunder | 2010.12.12 12:44