コンセルトヘボウのマーラー3
マーラー/交響曲第3番
Alt:アンナ・ラーソン
新国立劇場合唱団、TOKYO FM少年合唱団
指揮:マリス・ヤンソンス
ついに聴いちゃいました。
ステージも客席も超満員のサントリーホール。(これで3日連続。笑)
P席(ステージ後方)の前3列を合唱団が占め、そのすぐ後ろの4列めからもうお客さんがぎっしり入っているという極限状態。
(今までにも何度か書いているけれど)マーラーの3番は私の最も好きな音楽作品のひとつで、コンセルトヘボウがこの曲をやるというのは興味があったものの、チケットがあまりに高いので二の足を踏んでいたところ、外来オケの券が売れないこのご時世に珍しく早々に完売となってしまったので、ちょうど良く諦めていたんだけど、直前に追加席を発売というKAJIMOTOの魔の囁きにタイミング良くハマってしまったのだった(苦笑)。
で、聴いてみて。
いやはや、おそれいりました、という一言だった。
演奏の特質としては非常にゆったりと牧歌的で繊細なもので、マーラーの音楽の解釈としては、正直言って東京のオケで聴けるインバルの演奏などの方がずっと面白い。
でも、あの床から天井までのすべての空間を響かせるような鳴らし方とサウンドは、(残念ながら)日本のオーケストラが束になってもかなわない。
いつもは地味な印象が多いこの曲の2、3楽章に、今日はとても感心した。
決して派手なサウンドではないけれど、夢見るような繊細なピアニシモから、炸裂する、というよりは花開くようなフォルティシモまで、全くぶれや力みや濁りがない。
曲中でオーケストレーションが唐突に変わって、響きの重心の位置がふっと移る部分の音色の変化の鮮やかさなど、ああ、マーラーはこういうことを意図してたんだな、ということが初めて分かった気分。
「ベルベットのような弦、黄金の金管、類希な個性的音質を持つ木管」、という(プログラムに載っている)惹句を見て、最初大げさだな、とも思ったけれど、いざ聴いてみたら正にそのとおり、という感じだ。
個人技で凄いと思ったのは(以前NHK音楽祭で聴いたときも思ったが)まずはホルン、そしてバストロンボーン、あと3楽章のポストホルンかな(楽器はピストン付きポストホルンだった様子)。
呆気にとられましたよ。
と言いつつも、日本のオケも結構頑張ってるじゃん、という部分もいろいろ発見したのは確か。
今回、普段聴いている東京のオーケストラの同ランクの席の、およそ4倍のチケット代を払っている訳ですが。
そこまでの差は無いな、と正直思った。
この80%くらいか、瞬間的には並ぶくらいのところにはいると思う。日本のオケも。
だけど、その残り20%を埋めるのは、多分これはもう容易ではない。
そここそが「ヨーロッパ」の底力であり威信であり「絶対性」なのだ、ということなんだろう。
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