鈴木雅明とシティフィル
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第242回定期演奏会(東京オペラシティ・コンサートホール)
モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
同 /交響曲第38番「プラハ」
マーラー/交響曲第1番「巨人」
指揮:鈴木雅明
(コンサートマスター:戸澤哲夫)
10月になった。
月の最初のコンサートは、あのバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明師が、モダンオケに客演、しかもマーラーの「巨人」を振るというもの。
7時5分前に会場のオペラシティに着いたが、もうプログラム冊子が全部無くなっていて貰えなかった。
さすが、シーズン当初から話題になっていた演奏会だけのことはある。
さぞや立錐の余地もない満席かと思いきや、入ってみるとそれほどでもなかったが(多めに見積もっても9割弱。3階のバルコニーは空席のほうが多かった。しかしプログラム何冊刷ってるんだろうか?)、それでもいつものシティフィルの定期に比べれば断然入っている。
前半のモーツァルトは完全なピリオド・アプローチ。
8-8-6-4-2という小編成、対向配置(コントラバスは舞台下手奥)。ヴィブラート無しで響きの浅い透明な弦と、妙に生々しい管。堅いバチを使い、クローズド・ロールを多用するティンパニ。
アクセントを強調し、言葉をしゃべるようなイントネーション付けのされた音楽の運びは、このオペラシティという大きな教会の礼拝堂のような会場の雰囲気も含めて、さすがの説得力があった。
ワタシゃ普段はピリオド・アプローチにはさほど積極的な意味は見出していないけれど、今日は率直に感心した。
やっぱり「会場」の違いは大きいですね。
驚いたのは後半の「巨人」。
いきなり14型の大編成、通常配置(っていうのか?)に戻り、ヴィブラートも解禁。ピリオド・アプローチは影も形もない。
解釈としてはごくごく普通のもので、チラシとかで派手に煽られている「古楽の巨匠の解釈やいかに!」という側面に関しては、完全に期待外れというか、皆無に近かった。
たしかに、非常にアグレッシヴで鋭角的なものを目指していた演奏だったとは思うけれど、マーラーだったらそのくらいのこと誰だってやるからね。
普通じゃなかったのは、第3楽章の最初のコントラバスをソロじゃなくて全員で弾かせたことくらいか。
それにしても、なんだか最初っから最後まで肩に力入りっぱなしな感じで、オーケストラの技量の限界も相まって、聴いていてかなり疲れた。
終演後の会場は大変な盛り上がりようだったけれど…
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