プロコフィエフ、5番クリア
日本フィルハーモニー交響楽団 第623回定期演奏会(サントリーホール)
チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番(Pf:上原彩子)
同 /交響曲第5番
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
(コンサートマスター:扇谷泰朋)
土曜日。
日本フィルも、シーズン開幕。
首席指揮者ラザレフによる、プロコフィエフ全交響曲シリーズの第5回。
ホントは昨日(金曜)行くはずだったのが、佐野さんを聴くために今日(2日め)に振替え、そうするとNJPのトリフォニーに行けなくなるのでサントリーへ(今季からサントリーとトリフォニー間でも振替えができるようになったのだ)…と、オケ転がしみたいな事態になってる(苦笑)
しかし午後4時開演というのは中途半端だなあ。これでは前も後も何もできないじゃないですか。
前プロは「白鳥の湖」。
情景~ワルツ~4羽の白鳥の踊り~チャルダッシュ、というごく普通の名曲コンサートみたいな選曲ながら、そこはさすがラザレフ師、このワタシが演る以上はハンパなものは出しませんぞ、と言わんばかりの気迫がある。
「情景」では新入団のオーボエ奏者杉原さんがよく歌いよく吹き、楽譜上の全ての繰り返しを律儀に実行した長大な「ワルツ」は、これで演奏会は終わりか、ってくらい盛り上がって、思わず拍手が出た。「チャルダッシュ」は激速。
しかしラザレフという人は途中でテンポを動かしませんね。クレッシェンドのついでにテンポも上げたり、楽譜にない箇所でテンポを落として「ため」を作ったり、ということをほとんどしない。この人の豪放な印象はそのせいもあるかもしれない。ロシア人指揮者のロシア音楽一般の傾向なのか、実際のバレエ伴奏の経験のゆえなのか。
続いてコンチェルトは上原さん。さすが上手いなあ。音のスピードが速くて(テンポのことに非ず)こういう曲にはぴったり。
そんなに大きな音を出す人でもないのに(オーケストラだってかなり遠慮のない音量で弾いてるのに)、音がよく通ってくるのが不思議。
メインプロは「5番」。
もはや何の心配も要らない。
速い楽章よりも、テンポのおそい奇数楽章をじっくりと聴かせたことが印象的な演奏だった。
トランペットのトップに、前半降り番だったクリストフォリ氏が座り、サウンドがぐっと引き締まった。
アンコールに、「戦争と平和」(プロコフィエフのオペラ)よりワルツ。
こういう曲を知っていて、こういう場面で出してくる、ってところがラザレフ師の面目ですね。
残すはあと「6番」!
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