フェスタミューザ~日本フィル
フェスタ・サマーミューザKAWASAKI 2010(ミューザ川崎シンフォニーホール)
日本フィルハーモニー交響楽団
ラフマニノフ/ヴォカリーズ(Sop:安井陽子)
コープランド/クラリネット協奏曲(Cl:伊藤寛隆)
ラフマニノフ/交響曲第3番
指揮:シズオ・Z・クワハラ
日曜日。
今夏二度めのミューザ川崎へ。
早く着いたので、ホール入口横の企画展示室で開催していた、「マガジンカバーの世界展~ロートレック、ミュシャ、ビアズリー…」を、一巡。
19世紀末、アール・ヌーヴォーの時代の画家たちが手がけた、「雑誌」という新興メディアの表紙画のコレクション。「現代」と「歴史」のひとつの接点、という趣だ。
ドビュッシーやフォーレといった、近代フランスの芸術家の評伝や評論や書簡集を読んでいると、まさにバックグラウンドに存在しているような世界。
川崎市民ミュージアムの収蔵品だそうだ。川崎市面白いもんを持ってるじゃん。
入場無料だし、15~20分もあれば回れる展示量だし、近代芸術の好きな方、ミュシャやビアズリーの耽美がお好きな方は、立ち寄ってみてはいかがでしょう。
開演45分前から、指揮者シズオ・Z・クワハラ氏によるプレトーク。
日系・米国籍の若手指揮者(1976年生まれ)で、10歳からずっとアメリカにいるそうだが、完璧な日本語を話す方だ。
日フィル首席奏者による弦楽四重奏を伴い、ラフマニノフの各種作品のさわりを実際に音出ししながらの、なかなか興味深い進行。
最後に、ラフマニノフの学生時代の習作の弦楽四重奏曲の第1楽章をまるごと聴くことができた。
開演。
1曲めの「ヴォカリーズ」、オケ版やいろいろな楽器のソロではよく聴くけれど、実際のヴォカリーズ(歌詞のない唱法)で聴いたのは初めてかも。
歌詞がないというのは、ごまかしが効かないけれど(人の声を、楽器と同じ判断基準で聴くことになる)、安井さんは見事に歌われていた。
2曲めのコープランドは、日フィルのクラリネット首席奏者の伊藤さん。
暗譜。大きな身体で、音色も音量も余裕綽々という感じ。
しかしこの曲、テンポが速くなってから延々と続く機械的なパッセージの応酬は、睡魔を誘いますなあ(苦笑)
休憩後は、ラフマニノフの「3番」。
すばらしく整った演奏だった。
定期演奏会以外の日フィルで、こんなにアンサンブルがちゃんと整理された演奏を聴いたのは、久しぶりではないか。
同じラフマニノフのシンフォニーでも、「2番」みたいな息の長いメロディより、(作品番号が隣の)「シンフォニック・ダンス」みたいな、現代の音楽に通じる機敏さと複雑さが表に出た曲だけれども、演奏のスタイルに合っていた気がした。
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