逗子にて考えたこと
私たちのアンサンブルでよくゲストをお願いするのをはじめ、アンサンブルメンバーのソロの機会にもいつも絶大にお世話になっているピアニスト(一昨年の演奏会では「ラプソディ・イン・ブルー」のソロを弾いていただきました。個人的にはプーランクのトリオのお相手をお願いしたこともある)、古関さんのリサイタルを聴きに、古関さんの地元神奈川県逗子へ。
コンサートも夏枯れの時期、楽しみにしてはいたんだけれど、都心から赴くには逗子は予想外に遠くて、「戸塚で乗り換えて、大船、北鎌倉、鎌倉、逗子だろ、多少遅れるかもしれないけどなんとかなるだろ」くらいのノリで6時過ぎまで普通に仕事してから行ったら到着は8時近く、最後の「タンゴの歴史」しか聴けなかった![]()
受付も撤収された後で、プログラムすら手に入っていない。
まあ、着いたら終わってた、という事態でないだけ良かった。
この、160席の客席(ほぼ満員の盛況)全員が身内、みたいなくだけた雰囲気は、私が日頃都内で通っているようなコンサートにはないもので、これはこれで楽しい。
というか、都内の例えばサントリーホールや東京文化会館や紀尾井ホールや王子ホールのような場所で経験している世界は、日本の全土のコンサート環境からすれば極めて特殊に恵まれた一部分に過ぎないんだな、と実感する。
それでも、どんな辺境であっても、真正の音楽というものは、あるところにはある。
それは、真正の音楽を「ここ」にうち立てたい、と願う、誰かの意思と熱望と努力によって成立する。
その「誰か」、というのは勿論、古関さんのような演奏家のかたがたのことだけれど、もしかしたら(この文章を読んでいる)「あなた」のことかもしれない。
「私」かもしれない。
場所とか環境とかの問題ではないのですよ。すべては「人間」の意思。
そのことがよくわかった。
ここに来てよかったと思う。
終演後、魂の完全に抜けたような顔の古関さんにご挨拶。
「ラプソディ・イン・ブルー」の本番を弾き終わったときも、こんなお顔をされてましたね。
お疲れさまでした。
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