カテゴリー「マルセル・ミュール Marcel Mule」の記事

2007.12.08

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 最終回

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1966-1967

BALLION, Jean
BOUSQUET, Jean-Louis
BREBBIA, Daniel
CATENNE, Daniel
COLLET, Jean-Claude
DEMANNEVILLE, Gervais
LOUVEL, Claude
MANCEAU, Régis
NET, Jacques
PODEVIN, Michel
PORTE, Georges
THYMEL, Christian
POTTS, Leo (U.S.) Auditeurs.

試験曲:Sonatine (Georges Dandelot)

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2007.10.10

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 24

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1965-1966

ADAM, Noël
BALLION, Jean
BONNIN, Jean
BOUTIN, Pierre
BREBBIA, Daniel
CATENNE, Daniel
COLLET, Jean-Claude
GAUDET, Daniel
LEMONNIER, Francis
NET, Jacques
PODEVIN, Michel
PORTE, Georges

試験曲:Concerto (2, 3) (Ida Gotkovsky)

Pierre BOUTIN(1942-)はオルネー=スー=ボワ(Aulnay sous Bois)の音楽院のサクソフォンの教授を務め(ということはジェローム・ラランの前任者か?)、いくつかの独奏曲やエチュードが出版されているほか、画家としても活躍しているとのこと。

LP_REM10826Daniel GAUDETの名前を検索していたら、いきなり見覚えのあるレコードジャケットの写真が挙がってきた。
連載の18で紹介したセルジュ・ビションの率いる、ローヌ=アルプ・サクソフォン四重奏団(Quatuor de saxophones Rhône-Alpes)のアルト奏者(テナーDaniel Cochet、バリトンChristian Charnay)。
このレコード(REM.10826)は所有していた。演奏者のプロフィールは載っていない。

Noël ADAM、Jean BONNINは、情報を見つけることができず。

次回は連載最終回です。

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2007.08.09

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 23

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1964-1965

ADAM, Noël
BALLION, Jean
BONNIN, Jean
BOUTIN, Pierre
CATENNE, Daniel
ELMORE, Vicki (U.S.)
GAUDET, Daniel
LEMONNIER, Francis
MAGNAC, Jean-Pierre
NET, Jacques
PODEVIN, Michel
TROUSSELET, Michel
VIATGE, Gilbert
TAYLOR, Marshall (U.S.) Auditeur.

試験曲:Fantaisie caprice (Jules Selmer-Collery)

Jean-Pierre MAGNACは、1974年からナント(Nantes)の、1990年からマルセイユ(Marseilles)のコンセルヴァトワール教授だったとのこと。

Michel TROUSSELETは、のちにギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のメンバー。QSP(パリ・サクソフォン五重奏団)のメンバーでもあった。ベゾン(Vaison-la-Romaine)のコンセルヴァトワール教授という記述もあるが未確認。
(追記)2001年のギャルド来日公演のメンバー表に名前があった。ギャルド最後のミュール門下生である。

聴講生であったMarshall TAYLORは、ノースウェスタン大学大学院出身、ユージン・ルソーと同じくフルブライト奨学金を得てパリ音楽院に学んだ。現在、フィラデルフィア聖書大学、テンプル大学他で教鞭をとる。
Dorn Publicactions(Saxophone Journalの版元)のプロデュースによるマルセル・ミュール特集ページで、彼の筆による追悼寄稿文を読むことができる。

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2007.07.14

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 22

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1963-1964

ADAM, Noël
ARNOULT, Jean
BONNIN, Jean
BOUTIN, Pierre
DEMARLE, Guy
DEPUYDT, Jacques
DUCROCQ, Daniel
ELMORE, Vicki (U.S.)
ETHERIDGE, George (U.S.)
GAUDET, Daniel
JUILLOT, Michel
MAGNAC, Jean-Pierre
PODEVIN, Michel
PRATI, Hubert
TROUSSELET, Michel
VIATGE, Gilbert
MOORE, Robert (U.S.) Auditeur.

試験曲:Divertimento (Roger Boutry)

おお、ブートリーのディヴェルティメントだ!

この年の一等賞受賞者の中で日本で馴染み深いのは、なんといってもジャン=イヴ・フルモー四重奏団の創設メンバー(テナー)だったGuy Demarle氏でありましょう。
フルモー四重奏団では、他の3人は一世代若いデファイエ門下だった中にあって、ひとりだけ離れた最年長、飄々とした風情ながら、独特の存在感を漂わせた方だった。
もともと4人とも、パリ音楽院に入る前は、ルーベ(Roubaix)の音楽院で同門同士だったそうだ。

フルモー四重奏団は、1988年川崎でのワールド・サクソフォンコングレスのための初来日以来、しばらくは毎年のように日本に来て、夏の終わり頃に東京でリサイタルを開催し、八ヶ岳山麓でのヤマハ主催のサクソフォン・セミナーに4人まとめて講師として参加されたりしていた。
このセミナーには私自身も何度か参加し、一生忘れることのないだろう輝かしい夏の日々の記憶の1ページになっている。
八ヶ岳ではレッスンは原則的に聴講OKだったので、Demarle氏やPierric Leman氏(アルト)の自室でのレッスンもいくつか聴かせていただいたものだ(フルモー御大のレッスンは、なんとなく畏れ多くて足が向かなかった)。
Demarle氏のほのかに酒くさい(^^;部屋を、今でも思い出す。

1995年に惜しくも急逝され、フルモー四重奏団はメンバーを交代して現在に至っている。

Quatuor J-Y.Fourmeau, 941024

フルモー四重奏団、創設メンバーでの最後の日本公演のチラシ(1994年)。
このときのDemarle氏、たしかになんだか急に老け込んだような印象があったけれど、まさか最後の来日になろうとは。…

他の方では、Jean Arnoult氏が、ディジョン(Dijon)のコンセルヴァトワール教授だった(1970-2003)、という記述を発見。

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2007.06.24

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 21

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1962-1963

ARNOULT, Jean
CARRE, Jacques-Louis
DEFIVES, Marcel
DEMARLE, Guy
DEPUYDT, Jacques
DUCROCQ, Daniel
GAUDET, Daniel
JUILLOT, Michel
MAGNAC, Jean-Pierre
MEYER, Robert (U.S.)
PRATI, Hubert
ROGGE, Richard (U.S.)
SURGET, Michel
TROUSSELET, Michel
VIATGE, Gilbert
DINH DANG, Dac (Vietnam) Auditeur.

試験曲:Allegro, arioso et final (Pierre Lantier)

本日2007年6月24日は、マルセル・ミュール師の106回めの誕生日でもあります。

Michel Surgetは、Iwan Rothらと共にSwiss Saxophone Quartettを結成、のちには自身の名を冠した四重奏団で活躍されていた模様。ローザンヌ音楽院でも教えていたようだ。
Richard Rogge、Marcel Defivesについては、探しきれず。

Guy Demarleの名前に、おっ、と反応される方もいらっしゃると思いますが、こちらは次回に詳しく書きます。

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2007.05.15

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 20

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1961-1962

ARNOULT, Jean
CARRE, Jacques-Louis
CLAUZEL, Claude
DEFIVES, Marcel
DUCROCQ, Daniel
FAURE, André
FIGUIER, Jean-Claude
JUILLOT, Michel
MAGNAC, Jean-Pierre
MEYER, Robert (U.S.)
PRATI, Hubert
ROGGE, Richard (U.S.)
SEFFER, Joseph (Hongrie)
SURGET, Michel
TANGUY, Claude
VIATGE, Gilbert

試験曲:Saxiana (Gaston Brenta)

Claude CLAUZELはペルピニャンPerpignanのコンセルヴァトワールの教授となったようだ。Claude TANGUYは探しきれず。
一等賞卒業者ではないが、ハンガリー国籍との注があるJoseph SEFFERはどうやら、フランスのジャズ・ロック界の巨人でたびたび来日もしているサクソフォン奏者、ヨシコ・セファーYochk'o Sefferと同一人物らしい。
ヨシコ・セファーで検索すると、物凄くたくさんの数のサイトがヒットします。
André Faure(Fauréではないので「フォール」と読むのか?)も、一等賞ではないようだが、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のメンバーとなっている(1975、87年の名簿に名前がある)。
ギャルドの団員でパリの一等賞卒業者ではない方というのは少ないのではないだろうか。

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2007.03.22

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 19

久々のup。
この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1960-1961

ARNOULT, Jean
BEAUFRETON, Bernard
BOURQUE, Pierre (Canada)
CARRE, Jacques-Louis
CLAUZEL, Claude
DECUGIS, Claude
DEFIVES, Marcel
FAURE, André
GALLET, François
MIQUEU, Jacques
ROGGE, Richard (U.S.)
ROTH, Iwan (Suisse)
SEFFER, Joseph (Hongrie)
TANGUY, Claude
THIBAUT, Joël
VANÇON, Pierre
FRIEDMAN, Claire (U.S.) Auditeurs.
ROUSSEAU, Eugene (U.S.) Auditeurs.

試験曲:Prélude et danses (Eugène Bigot)

Bernard BEAUFRETONはギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のテナーサクソフォン奏者となり、何度か来日している。ヌオーをリーダーとするギャルドの四重奏団、後にはBeun、Delabreらと共にQSP(パリ・サクソフォン五重奏団)のメンバーでもあった。
アントニー(Anthony)のコンセルヴァトワールの教授だったとの記録もある。

Pierre BOURQUE(1938.1.27-)は出身地のカナダに帰国後、母校のケベック音楽院の教授となり、弟子のClaude Brissonらと共にピエール・ブルク・サクソフォン四重奏団を結成し活躍した人物。フランス語圏カナダにおけるクラシカル・サクソフォンの重要人物と目されるようだ。

Claude DECUGISはル・アーヴル(Havre)とトゥーロン(Toulon)のコンセルヴァトワール教授を務め、現在はトゥーロンのエクトル・ベルリオーズ吹奏楽団の指揮者兼プレジデント、とのこと。

Iwan ROTHはスイスのバーゼル音楽院の教授として多くの弟子を育て、またLPレコード十数枚におよぶレコーディングや楽譜の出版によって世界的に有名となった(私もレコードを何枚か所有している)。プロフィールによると「18歳にてパリ音楽院をプルミエ・プリにて卒業」とあるので、1942年もしくは43年の生まれということになる。
パリやボルドー、ユトレヒト(オランダ)、ブルーミントン(アメリカ、インディアナ大学)等でも客員教授やマスタークラスを務め(何度か前の連載でいただいたコメントによると、日本にも来たことがあるようだ)、ジュネーヴやディナンの国際コンクールで審査員を務めるなど、この年の一等賞卒業者の中では最もワールドワイドな活躍をした人物と思われる。

Pierre VANÇONはネット上には情報を見つけられず。

Eugene Rousseau(1932.8.23-)は、おそらく日本でもっとも馴染み深い海外のサクソフォン奏者のひとりだろう。
この年の聴講生だったのですね。

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2007.01.31

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 18

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

いよいよ60年代に突入。佳境に入ってきました。

1959-1960

BEAUFRETON, Bernard
BEUN, André
BICHON, Serge
BOURQUE, Pierre (Canada)
CLAUZEL, Claude
DECUGIS, Claude
FAURE, André
GALLET, François
LAMOUREUX, Jean
MIQUEU, Jacques
ROTH, Iwan (Suisse)
SEFFER, Joseph (Hongrie)
TANGUY, Claude
THIBAUT, Joël
VANÇON, Pierre
VANOVERBERGHE, René

試験曲:Concertino (Pierre Hasquenoph)

André BEUN(アンドレ・ブーン、1937.2.19-)は、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のメンバー(ミシェル・ヌオーの後任の首席奏者)としてたいへん有名。ヌオーがソプラノを吹いたギャルド四重奏団のレコードにアルトで参加している他、のちに自らパリ・サクソフォン五重奏団(QSP)を主宰し、何枚かのCDを残している(1987年のギャルド来日時に、QSPの単独リサイタルが神奈川県立音楽堂で開かれているのだが、聴きに行くことができなかったことを大変後悔している)。
ブートリーのディヴェルティメント、ゴトコフスキーのVariations pathétiqueをそれぞれ作曲者のピアノで演奏したレコード、というのもよく聴いたものだ。

Cd133

その録音を含むいくつかの音源が、「Saxophonie」と題するCD(Corelia)で復刻されている。

1961年、ギャルドの伝説の初来日公演に最若手の隊員として同行したのに始まり、1991年の公演まで都合4回、ギャルドのメンバーとして来日した。
最後の来日時の演奏会のアンコールで、サクソフォンセクションの最前列のブーン氏が突然立ち上がってガーシュウィンのナンバーを独奏したことは、強く印象に残っている。

Andre_beun

1961年の来日時に撮影されたポートレイト。(Thunder所蔵)

Andre_beun_19611104

同じく1961年の来日時に、朝日講堂で開催された公開マスタークラスの風景。
受講生(左)は、当時東京藝術大学3年生だった大室勇一氏である。(!!)
(出典:バンドジャーナル昭和37年1月号)


Serge BICHON(セルジュ・ビション)は、ふたつ前の連載回でコメントをいただいたとおり、リヨン音楽院でクロード・ドラングル(のちにパリ音楽院に進んでデファイエに師事、現パリ音楽院教授)ほか多くの門下生(日本人を含む)を育てた名物教授だった方。
1986年、息子のフランクを社長として、BG Franceを設立、自らはアドバイザーとして製品開発に携わる。BGのリガチャーやアクセサリーにはお世話になっている方も多いことでしょう(私もそうです)。

ビション氏はまた、リヨンの門下生と共にEnsemble de Saxophones de Lyonを結成し、数枚のCDを録音している。

Cd134
I.ゴトコフスキー、R.ロベール、G.ガスティネル、A.ティスネの作品所収(REM/311182)

ここで聴ける音は、ヴィブラート控えめで音はまっすぐ伸ばし、ミュールやデファイエのような(オーケストラで言えばクリュイタンス指揮の音楽のような)起伏の大きなスタイルとはかなり異なる、「クール」で精緻な演奏で、初めて聴いた当時はかなり違和感を持ったものだったが、時が経って今となってみると、現在のフランスでスタンダードとされるスタイルは明らかにこれの延長線上にあることが判る。
CDの演奏メンバー表はこちら(いつも重宝させていただいているmckenさんのサイト)にupされているけれど、見てみるとビション自身の後任(リヨン音楽院・現教授)Jean-Denis Michatをはじめ、Sylvain Malézieux、Fabrizio Mancuso(共にハバネラQ)、Laurent Blanchard、Guillaume Bourgogneなど、のちにパリ音楽院を経て現在のフランス・サクソフォン界の第一線で活躍することになる方々の名前が並んでいて、壮観。
リヨン(ビション)-パリ(ドラングル)というラインは、サクソフォンのフレンチ・スタイルの変遷を考える上で、鍵となりそうな存在だと思う。

Jean LAMOUREUXについては、検索してみるとラムルー管弦楽団に関する記述が山のように引っかかってくるため、探しきれなかった。

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2007.01.13

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 17

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1958-1959

BEUN, André
BICHON, Serge
BOURQUE, Pierre (Canada)
DELABRE, Maurice
DENIZART, Francis
DUBRULLE, Simon
GALLET, François
LAMOUREUX, Jean
LEYNAERT, Michel
SEFFER, Joseph (Hongrie)
TANGUY, Claude
TRANCHESSET, Max
VANÇON, Pierre
VANOVERBERGHE, René

試験曲:Andante et fileuse (Pierre Petit)

Maurice DELABREはギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のバリトンサクソフォン奏者だった(1987年の来日公演メンバーには名前がある)。ミシェル・ヌオーがソプラノを吹いた四重奏のLP、またもっと後のパリ五重奏団(QSP)のCDにも参加している。アルパジョン(Arpajon)のコンセルヴァトワールの教授だったという記録がある。
他の一等賞受賞者については的確な情報を得られなかった。

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2006.12.20

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 16

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1957-1958

BALET, Guy
BICHON, Serge
DELABRE, Maurice
DENIZART, Francis
DUBRULLE, Simon
GALLET, François
JULES, Jacques
JULLION, Roger
LAMOUREUX, Jean
LEYNAERT, Michel
SOUFFLET, Denis
VANÇON, Pierre
VANOVERBERGHE, René

試験曲:Hommage à Sax (René Bernier)

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2006.12.02

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 15

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1956-1957

BALET, Guy
DENIZART, Francis
DUBRULLE, Simon
FIGUIER, Romuald
JULES, Jacques
JULLION, Roger
LAMOUREUX, Jean
LARCHEVÊQUE, Jacques
LEPÈVE, Michel
OLLIVIER, Jean
REYMOND, Gilbert
SOUFFLET, René

試験曲:Prélude et saltarelle (Robert Planel)

最近のこの連載では、一等賞で卒業された方についてはネット上で軽く検索をかけてみているのですが、ポピュラーな名前の方についてはなかなか情報を得るのが難しいです。英語以外のサイトが引っかかることも多いし(お手上げ)。
Romuald Figuier(1941-)という方は、60年代から70年代にかけてポピュラーシンガーとして活躍したらしい、という記事を見つけました。ミュールの門下にはいろいろな人がいるんですね(@_@)
Michel Lepèveは、のちにフランス国家警察音楽隊で活躍された様子。Jacques Deslogesのカルテットのバリトン奏者として名前がありました。

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2006.11.23

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 14

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1955-1956

BALET, Guy
DENIZART, Francis
FIGUIER, Romuald
HEMKE, Frederick (U.S.)
HENRI, Michel
JULES, Jacques
LARCHEVÊQUE, Jacques
LEPÈVE, Michel
MOMESSO, René
NOUREDDINE, Jacques
OLLIVIER, Jean
PARICKMILER, Raymond
REYMOND, Gilbert

試験曲:Prélude, cadence et finale (Alfred Desenclos)

Frederick L. Hemke(1935.7.11-)は、パリ音楽院サクソフォン科を一等賞で卒業した最初のアメリカ人として、あまりにも有名。
Northwestern University School of Music教授(現職)として、日本人を含む多くの門下生がおり、とくに故大室勇一氏の師匠であったことによって、日本のサクソフォン界にも大きな影響を及ぼしている。

試験曲はあの「PCF」だったのですね。そういえば1987年にヘムケ氏が来日してマスタークラスを開いた際、この曲を持ってきた生徒にそう言っていたっけ。「この曲は私がパリ音楽院を卒業した際の課題曲でした」と。
気のせいか他の生徒よりもレッスンが気合入っているように見えたものだった。

Cd124有名なレコーディングは少なくて、教育者としての名声に比して演奏家としては「幻」に近い存在だったけれど、最近Simple GiftsというソロCDがアメリカでリリースされ、やっとじっくりとその音楽を聴くことができるようになった。
マルセル・ミュールの音楽の輝きと暖かさを受け継ぎながら、ある意味人を突き放すような高潔さを感じさせるその音色は、アメリカの多くの奏者にありがちな豊穣で柔らかではあるけれど音楽が大雑把な連中とは一線を画す、気高くヒロイックなもので、私はたいへん感銘を受けた。
しかしこれ、ヘムケ氏65歳頃の録音ですか。感嘆。しかし向こうの方々というのは演奏家生命長いことで。

ヘムケ氏の公式ウェブサイトでは、これまで参加した録音や、今までノースウェスタンに在籍した生徒の一覧表などを見ることができる(あのデヴィッド・サンボーンがノースウェスタンの出身だった、ってことには、びっくり)。
以前のエントリへのコメントでも書いたけれど、ヘムケ氏はマルティノン指揮の「アルルの女」、小澤指揮の「展覧会の絵」、ストコフスキー指揮の「黄金時代」(ショスタコーヴィチ)、ショルティ指揮の「ボレロ」など、シカゴ交響楽団のいくつかの録音に参加しているらしいことが判る。
それと知らないうちに結構耳にしていたんだなあ。…

他の方では、Jacques Noureddineは南仏トゥールーズ在住のサクソフォン奏者で、ミシェル・プラッソン指揮の「アルルの女」劇音楽版のCD(EMI)に名前がクレジットされている。
現代フランス・シャンソン界の第一人者である歌手ジュリエット(1962-)は、娘さんとのこと。

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2006.11.02

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 13

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1954-1955

CALLENDRET, Jean
DECOUAIX, René
DEFER, Jacques
FIGUIER, Romuald
LEPÈVE, Michel
MARTIN, Daniel
MOMESSO, René
NOUREDDINE, Jacques
OLLIVIER, Jean
PARICKMILER, Raymond
REYMOND, Gilbert

試験曲:Concertstück (Pierre Max Dubois)

この年の一等賞卒業者については、あまり多くの情報が得られなかった。
DECOUAIXは、いくつかのエチュードや独奏曲を書いているRené Decouaisと同じ人だろう。
Decouaisの「35のエチュード」(Billaudot)は、昔ある人に勧められて少しかじったことがある。ラクールの50を全部終わらせたくらいのレベルの方には良いかも。

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2006.10.11

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 12

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1953-1954

AUDEFROY, Roland
BRIODIN, Jean-Claude
CALLENDRET, Jean
DECOUAIX, René
DEFER, Jacques
DESLOGES, Jacques
GIRARD, René
MARTIN, Daniel
MELZER, Jacques
NOUREDDINE, Jacques
OLLIVIER, Jean
PODEVIN, Jean

試験曲:Musique de concert (Marius Constant)

この年の卒業生で最も有名なのは、フランス国家警察音楽隊のソリスト、のち指揮者を務めた、ヴェルサイユ音楽院前教授Jacques DESLOGES(1934.9-)だろう。私も何枚かのLPレコードを所持している。
Jacques MELZER(1934.7-2006.5)は、ニース音楽院の教授だったとのこと。そのキャリアの初期に、フランス・サクソフォン四重奏団なる団体を組織して活動していたそうだ。Melzer、Audefroy、J.M.Londeix、G.Lacourという4名(!)。いったいどんな音がしたんだろうか。
Roland AUDEFROYについては、パリ・エコール・ノルマルの教授という記載を見つけた。
Jean-Claude BRIODINについては、探しきれなかった。スウィングル・シンガーズ(ジャズ・ヴォーカルグループ)のメンバーに同姓同名の方がいらっしゃるが、同一人物かどうかは不明。

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2006.09.24

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 11

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1952-1953

AUDEFROY, Roland
BRIODIN, Jean-Claude
CALLENDRET, Jean
DECOUAIX, René
DESLOGES, Jacques
FORMENT, René
GIRARD, René
JOUOT, Henri
LONDEIX, Jean-Marie
MARTIN, Daniel
MELZER, Jacques
OLLIVIER, Jean

試験曲:Rhapsodie Bretonne (Robert Bariller)

Jean-Marie Londeix(1932.9.20-) については、今更言うまでもなく。
この人については、ちゃんとした形でまとめて書いておきたい、ということが、本家サイト開設当初からの目的のひとつでもあり、ということで。
#ところで、ロンデックスが来年、半年くらい芸大を教えに来る、という噂があるのだが、どうなっているのだろうか。

もうひとりの一等賞受賞者、Henri Jouotについては、25歳で夭折した伝説のJazzトランペット奏者、クリフォード・ブラウンのパリ・セッション(1953年9月)のメンバー(バリトンサックス)として、名前を見つけることができる(例えば、こちら)。
同一人物という確証はないけれど、時期的にもほぼ一致するので、間違いないだろうと思う。
サックス以外にも、クラリネットやバスクラを吹いて、いくつかのレコーディングに参加しているようだ。

しかし、パリ音楽院でミュールに学んで一等賞で卒業したビバップ・ジャズ・プレイヤー、なんて、カッコいいなあ!

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2006.09.08

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 10

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1951-1952

AUDEFROY, Roland
BRIODIN, Jean-Claude
CASTAIGNÈDE, Henri
CUILA, Czeslaw
DECOUAIX, René
JOUOT, Henri
LACOUR, Guy
LEGRAND, Gaston
LONDEIX, Jean-Marie
MELZER, Jacques
PAREILLE, Paul
PÉRATHONER, Fernand

試験曲:Cadence, interlude et rondo (Henri Martelli)

この年の卒業生の中では、Guy LACOUR(1932.6.8-)の知名度が図抜けている。ソリストとして(1984年のパリ管弦楽団日本ツアーにてミシェル・ヌオーと共に「ボレロ」を吹いていたのを目撃した話は、本家サイトにも書いた)、1960年以降解散までの最後の期間のミュール四重奏団のテナー奏者として、教育分野ではジュヌヴィリエ(Gennevilliers)のエドガー・ヴァレーズ音楽院教授として、そして何よりも、作曲家として。
エチュードも数多く書いているが、中でも「ラクール」の代名詞ともいえる、彼の書いた「50のエチュード」の上下2冊本は、ちょっとでも真面目にクラシックのサックスをかじった者なら、吹いたことのない人はおそらくいないくらいのものだろう。
作曲は独学だった(特にコンセルヴァトワールを卒業したという訳ではないらしい)ようだが、イベールの没後10年の記念作品であるサクソフォン協奏曲『ジャック・イベールを讃えて』をフランス政府の委嘱で作曲するなど、とてもサクソフォン奏者の余技というものではない。

ワタシは5年ほど前にラクール作曲の「サクソフォン四重奏曲」を演奏会で吹いたことがあるけれど、これは私が今まで吹いたサックスの曲の中で、最も高度なソルフェージュ能力を要求される曲だった(シュミットの方がもっと難しいんだろうけど、シュミットは4楽章しかちゃんと吹いたことがないので除外)。
「50のエチュード」しか知らない人にはおよそ想像もつかなそうな、とてつもない音程の跳躍の間を駆け回る、目の回りそうな音が並ぶ楽譜だった(今見ると「オレは本当にこんなものを人前で吹いたのか」、と思えてくる)。メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」に少し似た雰囲気がある。
もう一度吹いてみたいけど、それだけの根性が自分に残っているかしらん。

MuleQ_1960

左からミュール、Guy LACOUR、GOURDET、JOSSE。
40年にわたって活動を続けたミュール四重奏団の、最終型。

雲カルのH田さんに似てるかもと思うのは、私だけ?(^^;

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2006.08.31

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 9

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1950-1951

BERNARD, Jacques
CASTAIGNÈDE, Henri
GET, Michel
JOUOT, Henri
LACOUR, Guy
LEGRAND, Gaston
MÉRIOT, Michel
PAREILLE, Paul
PÉRATHONER, Fernand
PODEVIN, Jean
ROMBY, Guy

試験曲:Concert (2, 3) (Jeanine Rueff)

Michel MÉRIOT(1928-2003)という人は、サクソフォン奏者としてより作・編曲家、教育者として知られていて、いくつかのエチュードや作品、曲集の編纂が出版されており、検索してみるとかなり見つけることができる。
フォルマシオン・ミュジカル(フランスにおけるソルフェージュの統合教育のこと。私も最近知ったのだが、今のフランスの音楽教育には「ソルフェージュ」単体という教科は無くなっているそうだ。へぇー)の大部な教科書も書いていて(共著)、最近日本語版も出たらしい。

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2006.08.26

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 8

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1949-1950

BERNARD, Jacques
CIEUR, Charles
GET, Michel
LÉGER, Jean
MAFFEÏS, Jacob
MERIOT, Michel
PAREILLE, Paul
PÉRATHONER, Fernand
PIERSON, Nancy
PODEVIN, Jean

試験曲:Concertstück (Jean-Michel Damase)

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2006.08.24

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 7

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1948-1949

CIEUR, Charles
DRUET, Robert
GET, Michel
JOUOT, Henri
LEDIEU, Jean
LÉGER, Jean-Jacques
MAFFEÏS, Jacob
PAREILLE, Paul
PERATHONER, Fernand
PIERSON, Nancy
PODEVIN, Jean
POLLIN, Henri

試験曲:Concerto, 1 (Henri Tomasi)

Henri-René POLLIN(1921.7.8-)と、Jean LEDIEU(1929-)、同期にてご卒業。
言わずと知れた、デファイエ四重奏団のメンバー。POLLINはルーアン(Rouen)の、LEDIEUはナンシー(Nancy)の音楽院教授でもあった。
LEDIEUの四重奏団を生で聴いた2002年の伝説的な来日公演の記憶は、いまだ鮮明。
今が21世紀であることをほとんど忘れそうになるほどだった。

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2006.08.22

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 6

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1947-1948

BLAISEL, Jean
DAVY, Jean
DELDICQUE, Roger
DRUET, Robert
GET, Michel
LE BIAN, Raymond
LEDIEU, Jean
LÉGER, Jean-Jacques
POLLIN, Henri
ROMBY, Guy
SILVERT, Henri
VIOLEAU, Rémy

試験曲:Sonatine (Claude Pascal)

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2006.08.20

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 5

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1946-1947

BLAISEL, Jean
CAULIER, René
COTTENET, Jacques
DAVY, Jean
DELDICQUE, Roger
DESMONS, René
DRUET, Robert
GOURDET, Georges
LE BIAN, Raymond
ROMBY, Guy
SILVERT, Henri
VIOLEAU, Rémy

試験曲:Improvisation (Elsa Barraine)

Jacques Cottenetという奏者は、ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ国立管によるアンリ・ソーゲの管弦楽曲集の録音(EMI、1977年録音。TOCE11130という番号で国内盤CDも出ていた)に、ゲスト奏者として名前がクレジットされていた。
バレエ音楽『旅芸人』と組曲『パリの風景』という2曲が収録されていて、後者でミュールの直系という雰囲気の味わいある音色のソロを披露している。

René Desmonsは、ルーベ(Roubaix)の音楽院教授だった人物。日本でもおなじみのジャン=イヴ・フルモー(Jean-Yves Fourmeau)の、最初の先生でもあった。フルモーカルテットの4名は全員ルーベの出身だそうだ。

Georges Gourdetという奏者は、1950年頃から後の時期のミュール四重奏団のメンバー(テナー、後にアルト)だった。
本家サイトにも掲載の写真(木下直人様提供)が、ちょうどこの頃と思われる。

Muleq

左からミュール、Gourdet、Marcel Josse、André Bauchy

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2006.08.18

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 4

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1945-1946

BLAISEL, Jean
CAULIER, René
COTTENET, Jacques
DAVY, Jean
DELANCHY, Roland
DELDICQUE, Roger
DESMONS, René
DUDICOURT, Roger
GOURDET, Georges
NICOLAS, René
ROQUE, Paul
SILVERT, Henri
TERRY, Jacques
VIOLEAU, Rémy

試験曲:Tango et tarentelle (Marcel Dautremer)

Jacques Terryといえば、デファイエ四重奏団のメンバーとしておなじみ、つるつる頭の印象的なテナー奏者(1922.10.25-)。パリ10区音楽院の教授も務め(F.モレッティの前任)、日本人の弟子も何人かいる。
クラス開設の初年度から在籍していたようだが、紆余曲折を経て1等賞で卒業されたらしいことが見てとれる(別の資料によれば、軍務に服するため1年休学したとのこと)。

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2006.08.17

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 3

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1944-1945

BLAISEL, Jean
CAULIER, René
CLOUD, Georges
DAVY, Jean
DELANCHY, Roland
DELIZY, René
DESMONS, René
FRANÇOIS, Marcel
LAGLENNE, Paul
MÉDOUS, Armand
NASSELEVITCH, Jacques
NICOLAS, René
PLATEAUX, Cléophas
ROQUE, Paul
SILVERT, Henri
SIMON, Jacques
VIOLEAU, Rémy

試験曲:Pierrot et Colombine (Edmond Marc)

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2006.08.15

【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 2

この連載の趣旨、見方については連載第1回のエントリをご参照ください。

1943-44

BLAISEL, Jean
CAULIER, René
CLOUD, Georges
COTTENET, Jacques
DELANCHY, Roland
DUBREUIL, Henri
DUDICOURT, Roger
FRANÇOIS, Marcel
GAMET, Jean-Claude
GODART, René
LAGLENNE, Paul
NASSELEVITCH, Jacques
NICOLAS, René
NOUAUX, Michel
SILVERT, Henri
TERRY, Jacques

試験曲:Prélude et scherzo (Paul Pierné)

(追記)
「権威あるジュネーブ国際音楽コンクールに於いて、史上唯一の第1位を受賞したサクソフォン奏者」。
ミシェル・ヌオーMichel NOUAUX(1924.10.12-)のプロフィールに、誇り高く記される一文である(ジュネーブのサクソフォン部門の第1位は、1952年のヌオーの後、現在に至るまで出ていない)。
1980年の退役までギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の首席奏者を務め、国際的なソリストとしても活躍する傍ら、モントルイユ(Montreuil)とボビニー(Bobigny)の音楽院で教鞭を執った。
本家サイトのダニエル・デファイエのページの一部に、ヌオーのことを記述しているので、そちらも併せてご参照ください。

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【連載】マルセル・ミュールの生徒たち 1

本家サイトの「マルセル・ミュール」のページの添付資料とすべく作成しようと思っていたコンテンツですが、ブログに少しずつ連載、という形をとってみようと思います。

パリ国立高等音楽院サクソフォン科、マルセル・ミュールのクラス(1942-1967)に在籍した生徒の一覧表を、ネット上で年度ごとに閲覧できるようにしようという企画。
Eugene Rousseau著 Marcel Mule: Sa vie et le saxophone (His Life and Saxophone) Edition Alphonse Leduc による。
カッコ内はフランス人以外の国籍、太字はpremiers prix(1等賞)による卒業者、Auditeurは聴講生を表す。
参考までに、修了年度の卒業試験課題曲(毎年委嘱される新曲)を付記した。

1942-43

BLAISEL, Jean
CLOUD, Georges
DEFFAYET, Daniel
DELANCHY, Roland
DUBREUIL, Henri
FRANÇOIS, Marcel
GODART, René
LAGLENNE, Paul
LETELLIER, Robert
PÉLERIN, Albert
TERRY, Jacques

試験曲:Au pays de Léon et de Salamanque (Henri Busser)

(追記)
Daniel DEFFAYET(1922.5.23-2002.12.27)については、ご存じとは思いますが、本家サイトのこちらにまとめてあります。
パリ音楽院入学前からしばしば指名されてミュールの代役を務める程の天才ぶりを発揮し、卒業後はパリ10区音楽院教授を経て、ミュールの後を継いでパリ国立高等音楽院第2代教授に就任。フルートのランパル、トランペットのアンドレらと共に、フランスが生んだ20世紀後半の最高の器楽奏者のひとりと称えられる。
私にとってはある意味、ミュール以上の「神様」かもしれない。

Robert LETELLIERはパリ空軍バンド(Musique de L'Air de Paris)のソリストとなった方。いくつかの作編曲作品やエチュードも出版されている。

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2005.12.13

マルセル・ミュールQ.のLP

マルセル・ミュール四重奏団のLPレコードを入手。
勿論中古だが、なんと国内盤。原盤Erato、発売日本コロムビア。

LP_MuleQ

マルC1968、という表示がある。驚いたことにステレオだ。
音だけは昔からカセットで持っていたが(ダビングを重ねたとおぼしきボケボケの音だが)、国内盤だとは知らなかったなあ。

LP_MuleQ_b

裏面(部分) ※クリック拡大
解説はジョルジュ・グールデ(粟津則雄訳)。
見ての通りかなり良い状態(盤面も)だが、1500円という格安価格だった。これが海外のオリジナル盤だったら十倍以上の値段が付いていてもおかしくないのだが、国内盤というのは穴場だ。
単に売り手が価値を知らないだけなのかもしれないが。
はやいとこデジタルダビング環境を整備しなきゃ(ずいぶん以前からの宿題なのだ)。

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2005.05.22

買った。

マルセル・ミュール/コンプリメンタリー(グリーンドア音楽出版)。
以前のエントリーでご紹介したもの。

cd040

コイツは、いいですね!
世に数あるミュールの復刻CDの中でも、最も録音年代の新しい、音質の良い音源だと思う。
LPの板起こしなので、勿論少しは針音はするけれど、SP復刻のジリパチ・ノイズに拒否感を持つ向きでも、この程度だったら許容できるのではないかと思われる。

…それにしても、どれもこれも、何という素晴らしい演奏だろうか。
ひとつだけ挙げるなら、ボノーのヴァルス・カプリス。セルマーのLPレコードの頃からの有名なテイクだけど、背後に大オーケストラを従えたかのような沸き立つ音楽を、たった一人で実現してしまった奇蹟のような演奏を、もしまだご存じない方がいたら是非お聴きあれ。

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2005.05.13

マルセル・ミュール/コンプリメンタリー

グリーンドア音楽出版から、マルセル・ミュールの新しい復刻CDが発売されるようです。

タワーレコードの通販ページ(私はタワーの回し者ではないが)

録音が1953&54年ということは、CD"La Legende"で一部復刻されている、DECCAのThe Saxophoneというシリーズ(LP)の復刻と思われる。(このシリーズのオリジナルについては、木下直人さんのご協力により、私の本家サイトのページでその全容をご紹介しています)
グリーンドアからは、"Historical Recordings"と題するSPからの復刻盤が既に出ているけれど、これは国内外であらかた復刻済の音源の後出しジャンケン的収録内容の上、クレデンザを使ったと言いながらそのあまりに懐古趣味的なサウンドに今ひとつ食指が動かなかったが、今度出るこちらは期待できそうだ。ミュール演奏によるパスカルのソナチネとか、チェレプニンのソナチネ・スポルティヴなんて、聴き物ですよ。
5月21日発売。(訂正 19日ですね)

もうひとつ、ミュールに関するマニアネタ。
上記ページ中では既に公開済ですが、東芝EMIから発売されている「ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の芸術 Vol.20」に収録されている、ミュール独奏と称するアンゲルブレシュト指揮の「アルルの女」の演奏について、この録音の原盤SPを入手されたという斉諧生さんにより、サクソフォン独奏はミュールではなく、VIARD(Maurice VIARD)である、との確認がなされております。
→ 原盤レーベル写真(提供:斉諧生さん)

なんでこういう勘違いが起こっちゃったのかな。
このレコードを聴いた誰か(複数かもしれない)の中で、
「このソロはミュールかもしれない!(想像・願望)→ ミュールに違いない!(確信)→ ミュールだ!(断定)」
という変換が起こったんだろうと思われる。
まあ、ありがちなことではあります。

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