終わった。
昨日に引き続き、都響定期第2夜(東京文化会館)。
ジャン・フルネのラストコンサートが、満場のスタンディング・オベイションの中、終演。
…聴き終わったら泣いちゃうんじゃないかと思っていたけど、意外とそうはならなかった。フルネさんの音楽が、虚仮おどしの感動の押し売りや安っぽいドラマ性とは最後の最後まで無縁だった、ということ。
今日も、昨日にもまして素晴らしい集中と献身に支えられた演奏だった。ホールのせいもある。改めて東京文化会館って良いホールだと実感した。2階センターで聴いた昨日のサントリーホールよりも、3階左翼席で聴いた今日の東京文化のほうがずっと克明でバランス良く綺麗な響きで聞こえた。
(音の好き嫌いはあるだろうけれど、東京文化会館を「響きが悪い」とかって言う人は、ハッキリ言って音痴だと私は思う。)
会場にテレビカメラが入っていた。1/22の教育TV「芸術劇場」で放映されるそうだ。皆さん是非ご覧になってみてください。
コンサートの最後には、楽員を代表して山本コンマスからフルネ夫妻(奥さんはオランダ放送フィルのコーラングレの名手、ミリアム・ジェイクスさん。以前の奥さんは10年以上前に先立たれ、最近再婚されたそうだ。昨日今日と1曲目の「ローマの謝肉祭」序曲で素晴らしいソロを披露された)に、花束と「都響永久定期会員証」という巨大なチケット型の感謝状が手渡された。
拍手鳴りやまず、オーケストラが全員引っ込んだ後、二度もステージに呼び返されていた。…
これで、本当に終わったんだなー、と、「ジャン・フルネ」の名前のない都響来季の公演日程表を眺めながら、感慨。
フルネさんの指揮を初めて聴いて驚嘆したのが、ちょうど20年前。当時フルネさんは72歳、既に今の私の父と同じ歳だった。もう次は聴けないかもしれない、聴ける時は聴こう、と思って、以来来日する度の「オッカケ」が始まったのだった。
まさか、その後20年も、そして本当に最後の演奏会まで聴き続けることが出来るなんて、思いもしなかった。
ジャン・フルネ。偉大なその音楽と素晴らしい人生に、感謝。
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