【ジョリヴェの日~シンフォニエッタ静岡(10月11日)】
10月11日(金)
シンフォニエッタ静岡 第78回定期公演
《アンドレ・ジョリヴェ没後50年》
三鷹市芸術文化センター・風のホール
ジョリヴェ/
デルフィック組曲*
オンド・マルトノ協奏曲*
*原田節(Ondes Martenot)
バソン協奏曲
小山清(basson)
フランス組曲
指揮:中原朋哉
昨年のヴァレーズ特集に続き、たいへん興味深い演奏会だった。
ジョリヴェの雑多でうるさくて尖った作風というのは、1950~80年代の日本の現代音楽のルーツの一つなんじゃないかと思う。ジョリヴェやメシアン、ミヨー、オネゲル、「ソ連」のショスタコーヴィチやプロコフィエフが「現代音楽」と大真面目に呼ばれていた時代の匂いがする。
私は十代の頃に、普通のクラシック音楽と日本の現代音楽とドビュッシーやラヴェルの近代フランス音楽とをほぼ同時に聴き始めた人間なので、なおのことそう思うしまた懐かしいのだ。
原田さんと小山さん(78歳!)の両大家によるコンチェルトは一番の聴き物だった。バックのオーケストラも見事で、弦を(これでも)過去最大級に増員した音響も効いていた。
最後は、初めて聴いたが、自身の雑多さと多様性を自ら開陳してみせたかのような趣の「フランス組曲」(おそらく日本初演)で締めくくられた。
オンドマルトノ協奏曲のオーケストラにはサクソフォンの席があり、完戸(吉由希)さんが乗られていた。(むかし東フィルの定期でとりあげられた時には栃尾さんが乗っていたのを覚えている)
終演後のロビーでソリストの小山先生にご挨拶できた。78歳だけど私とそんなに変わらない外見だ。たまたま(リペアから上がったばかりの)bamのケース入りのソプラノサックスを背負っていたのだが、「それはバソンですか?」と訊かれた(外国語会話の教科書みたいだった)😃
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