【都響9月、山下かなひさん(9月23日)】
山下愛陽(かなひ)さんのアランフェス協奏曲が見事だった。
桁はずれの名手だ。
すべての音をちゃんと音量もリズムも崩さずに鳴らした上で(低次元な話のようだがこの曲でそれが出来るギタリストは実はあんまりいない)、それだけでなくゆったりと弾かれた第2楽章の情感たるや、ちょっと涙が滲んだほどだった。
いずれお父さん(山下和仁氏)を超えるようなアーティストになるだろう。
アンコールにエドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサ(アランフェス協奏曲を初演したレヒーノの弟)「暁の鐘」。
「ローマの松」も、よくありがちな軽い感じにならず、重厚で盛り上がり充分な聴き応えあるもの。藤岡さんやるじゃん。
クラリネット首席はゲストの磯部先生!ジャニコロの松のソロの美しいレガートがサントリーホールの空気に溶けた。
単なる名曲コンサートという趣をはるかに超えた感興があった。
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