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2024.08.19

【アキヤマ・コンダクツ洗足ウインド・シンフォニー(7月9日)】

F_240709

7月9日(月)
洗足ウインド・シンフォニー演奏会
洗足学園前田ホール

J.バーンズ/
ゴールデン・フェスティバル序曲
祈りとトッカータ
アリオーソ
ワイルド・ブルー・ヨンダー
A.リード/
5つのクラリネットのための5つの舞曲
 高橋美乃(Clarinet)
アルメニアンダンス パート1、パート2
指揮:秋山和慶

名匠秋山さんが振るアルフレッド・リード&ジェイムズ・バーンズ特集。
世界のアキヤマも83歳、こんな機会を逃したら次はないかもしれないと思い、行ってきた。

素晴らしかった。秋山さん、5月頃には鎖骨骨折でいくつかの本番をキャンセルされていたので心配だったが、もう見たところ何の問題もない。
解釈はよい意味で中庸の極み。極端に走ることを注意深く避けた格調高い進行と響き。テンポの変わり目のなんという自然さ。アルメニアンダンスパート2の最初の楽章の、靄のかかったようなオーケストレーションの再現が個人的には最も印象的。
アルメニアンダンスの前に演奏された「5つのクラリネットのための5つの舞曲」も興味深かった。ソリストがE♭クラリネット→アルトクラリネット→バスクラリネット→コントラルトクラリネット→B♭クラリネットの順序で楽章毎に持ち替えて演奏する5楽章のコンチェルト。1956年というリード先生のかなりお若い頃の作曲で、今回がほぼ日本初演。第2組曲の第3曲や第5組曲など、ずっと後の作品にそのまま流用される楽章を含むのが面白い。
コンミスの4年生の方のソロは見事!の一言。楽章毎にステマネの方が次の楽器を袖から持って出てきて、ぱっと交換してすかさず吹きまくる。ハーモニークラリネットの持ち替えというのはサクソフォンの持ち替えとは比較にならない難しさのはずなのだが。

アンコールは無しであっさり終演。人の入れ替えも多かったし(アルメニアンダンスのパート1と2の間でも入れ替え・チューニング有りの進行だった)、ちょっとあっけなかった。
学生さん達は健闘していたが、「指揮を読み取る能力」というのも個人の技量のうちだなあ、とは実感した。
皆さんお疲れ様でした。

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