【コパチンスカヤ降臨~大野都響、リゲティの秘密(3月27日)】
3月27日(月)
東京都交響楽団 第971回定期(Bシリーズ)
「リゲティの秘密~生誕100年記念」
サントリーホール
リゲティ/
虹~ピアノのための練習曲集第1巻より(H.アブラハムセン編)
ヴァイオリン協奏曲*
バルトーク/中国の不思議な役人(全曲版)**
リゲティ/マカーブルの秘密*
*パトリツィア・コパチンスカヤ(Violin・声)
**栗友会合唱団
指揮:大野和士
4月になってだいぶ経ってしまったけれど、年度最終定期のこれは覚書を残しておこうと思う。
これ以上は考えられないような変則プログラムだった。
ピアノのエチュードの精妙なオーケストレーション(5分弱)で始まるリゲティ讃。
ヴァイオリン協奏曲のソロを務めた(これとてかなりとんでもないものだったが)コパチンスカヤ嬢が、メインプロの「マカーブルの秘密」のヴォーカルソリスト(と言うのか)としても登場、噂には聞く「グラン・マカーブル」の変態的な面白さを、ゴミ袋と新聞紙の衣裳をまといピエロメイクを施した無双の鮮やかさで演じきっていた。
「中国の不思議な役人」の合唱付き全曲をはじめ、プログラム全体も面白さ特盛。盛り上がった。
翌日(28日)の特別演奏会が、勇退されたソロコンサートマスター四方さんの最後のステージだった。
四方さんが頭を弾いたときの都響の弦の音の、なんとも言えないヨーロピアンな雰囲気が好きだった。長いことお疲れさまでした。
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