【クァルテット・インテグラ】
ミュンヘンコンクール第2位の凱旋公演。
客席がステージをコの字型に囲む、最大の席数の配置ながら、超満員の盛況。
すばらしい演奏だった。
ラヴェルが楽しみだったけれど、それ以上に、ハイドン「騎士」の、本当に何気ない自然な繊細さと完璧さに震えた。
アマービレ、タレイア、ほのカルなど、演奏会で聴いたことのある日本の若手カルテットの中でも、最高の練度だったのではないか。
このうえ現在は、ロサンゼルスのコルバーン・スクールという弦楽四重奏を学ぶ世界最高の環境で勉強中だなんて、いったいどこまで伸びるのだろう。
凄絶なバルトークの後のアンコール、ベートーヴェンの作品130のカヴァティーナ(第九の3楽章と並ぶ、ベートーヴェンが書いた至高のアダージョ)の霊妙さよ。
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