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2022.12.01

【吉岡克倫Saxophone(10月21日)】

F_221021

10月21日(金)
吉岡克倫 サクソフォンリサイタル
DAC スペースDo

L.ロベール/ソナタ
C.ドビュッシー/ラプソディ
P.M.デュボワ/ソナチネ
L.ロベール/カデンツァ
K.フサ/エレジーとロンド
C.パン/ソナタ
大嶋千暁(Piano)

もう何度も聴かせていただいているので意外だったのだが、吉岡くんの初(単独)リサイタルだそうだ。
驚くべき内容の濃さ。どの曲ひとつをとってもそこに選ばれた必然性と思い入れが感じられる。
自分がやりたいこと、価値あることと思ったものを躊躇なく並べて、しかも聴く人を最後まで惹きつける、みごとなプログラムだったと思う。

前半のフランス作品の鍵になるのは、ロベールの作品だろうか。「ソナタ」は私も初めて聴いたのだが、「ソナタ」というよりはロベールならではの螺旋を描くような展開の仕方がここにもあり、「カデンツァ」と並べると試作品と完成品、という趣が際立った。
後半のアメリカ作品はなんといっても、珍しいカーター・パン(Carter Pann)のソナタが印象的。3つの楽章の中間楽章が更に全くスタイルの相異なる3曲に分かれるという盛り盛りぶりが、演奏者の意気込みと相似形で、曲順を追うごとに調子が上がってきた演奏とあいまって本日一番の聴きものとなった。
ところでフサの「エレジーとロンド」は私は、1984年(38年前)に雲井さんのデビューリサイタルで聴いたのが最初なのだが(訂正:デビューリサイタルではなく、その後の文化学院講堂でのイベントだったかもしれない)、当時はかなり先鋭的な現代作品という印象があったし、世間一般的な了解もそうだったと思う。こんなふうに若い人が普通に取り組んで普通に聴かせる曲になったというのは、ちょっと感慨深い。

最近の若いサックス吹きのトレンドではない「正装」で決めた衣裳も好ましく、よい印象を持って終演。

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