【インバル都響2022、皇帝&フランク(12月20日)】
12月20日(火)
東京都交響楽団 第964回定期(Cシリーズ)
東京芸術劇場
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
マルティン・ヘルムヒェン(Piano)
フランク/交響曲ニ短調
指揮:エリアフ・インバル
インバル師の2プロめ。
フランクが圧倒的な印象だった。雄渾で緩急鮮やかなフランク。
ありし日のミュンシュの名演みたいだ、とその時は思ったけれど、後日CDを聴き返して気づいたのだがミュンシュの演奏は実はもう少しフランスの伝統的なスタイルに近い(フルネとか、マルティノンとか、新しいところではデュトワとか)。つまり、ソリッドで剛毅なインバルならではのスタイルが、私のようなフランスの伝統的なスタイルに慣れ親しんだ者にも違和感なく聴けるように完成されていたのだ。
この作品(人間性の万華鏡、とインバルはインタビューで語っていた)の、ひとつの理想的な解釈だろうと思った。
ライブCDを発売して欲しいな。
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