【マケラ都響、マーラー6】

7月1日（金）
東京都交響楽団 第954回定期（Bシリーズ）
サントリーホール

マーラー/交響曲第6番「悲劇的」
指揮：クラウス・マケラ

今日も途轍もなく素晴らしい演奏だった。海がその深さによって色彩を変えるような、弦の、奥行きを感じさせる分厚い音は、日本のオーケストラからは聴けないものだと思っていた。
ことマーラーに関してはこの30年に名演を積み重ねてきた都響に、また新たな可能性と視点をもたらしたと思う。
そして、この30年のオーケストラと、エキストラ奏者を含む個々の演奏者たちの技量とポテンシャルの格段の向上を目の当たりに実感して、深い感慨があった。