「シダネルとマルタン」
西新宿のSOMPO美術館「シダネルとマルタン」展に行った記憶。
アンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)は、日本ではあまり知られていないが、「最後の印象派」と称される同時代人で、それぞれ北フランスと南フランスで活躍された、ということから、音楽(作曲家)で例えればポール・ラドミローとギイ・ロパルツみたいなものかなと勝手に想像していたのだが、実際はフランス学士院会長を務めたとか(ル・シダネル)、パレ・ロワイヤル内のフランス国務院やパリ市庁舎の壁画を手がけるとか(マルタン)、中央でもちゃんと実績を残している方々だった。
この色彩感や、象徴主義や点描といった印象派的なトピックを集約するかのような画風はまさに「印象派の末裔」と呼ぶにふさわしく、これをきっかけに日本でも人気が出るかもしれませんね。
看板で使われていたのはマルタンの「二番草」で、その原画がこちら(撮影可だったので自分でスマホで撮ったもの)。
色彩が全然違う。
絵画はやはり、実物を観る価値があると思った一瞬だった。
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