【東京春祭・都響マーラー3番】
東京・春・音楽祭2022
合唱の芸術Vol.9
東京文化会館
マーラー/交響曲第3番
清水華澄(Mezzo-soprano)
東京オペラシンガーズ、東京少年少女合唱隊
東京都交響楽団(コンサートマスター:山本友重)
指揮:アレクサンダー・ソディ
素晴らしい演奏だった。
1982年英国生まれの俊英ソディは、暖かくふわっとした響きの作り方がとても印象的な指揮者で、マーラーに特別な相性を持つ都響というオーケストラの自発性を十全に引き出して、立体的で説得力のある音楽を作り出した。
正味の演奏時間は1時間35分ほどだったので、決して遅い演奏ではないが、聴いた感じはもっとずっとゆったりとした余裕のある進行だった。
それにしても、1楽章の行進曲にしろ、6楽章のLangsamにしろ、速すぎも遅すぎもしない絶妙なテンポ設定は見事だ。
そして、トロンボーンソロの素晴らしかったこと!
30年以上前の若杉さんの時から、この曲のトロンボーンソロといえば小田桐さん(この3月で定年退職)だったが、今回の若き首席奏者高瀬さんのソロは、野性の咆哮のようなこのソロのキャラクターの表現は勿論、p(ピアノ)でスラーがかかった繊細な部分の解釈も秀逸で、新しい時代の到来を感じさせて感慨深いものがあった。
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