【安川加壽子生誕100年(4月15日)】
4月15日(金)
第15回 安川加壽子記念会演奏会
~2022 安川加壽子生誕100年
東京文化会館小ホール
この日2本め。
たいへん興味深いコンサートだった。
安川先生ってランパル(Flute)やデファイエ(Saxophone)と同じ歳だったんだ。
プレコンサートの、1950~60年代の安川門下生発表会のプログラムを再現した、安川さんの曾孫弟子世代にあたる小中学生ピアニスト達による、クープラン、フォーレからラザール・レヴィ、クロード・パスカルに至るフランス音楽の見事な演奏からまずもう大変に楽しかった。60年も前からこんなことをしてたんだなあ。
19時からの本プロは、安川さんの直弟子ピアニストの皆さんによる、安川さんが日本初演した絢爛たるフランス作品の数々。
大ベテラン井上二葉先生(91歳!)の凛とした気品あるフォーレ「バラード」、對馬くんという若いヴァイオリニストによるジャン・ユボーのソナタの清新な演奏(ジェラール・プーレ師の代役、なんと暗譜。ピアノは堀江真理子さん)が特にすばらしかった。
フランス音楽を、マニアックなものではなく、一貫して自然で自発的なものとして世に広めようとなさっていた安川さんの姿勢に改めて感銘を受けた。翻って今の時代はどうなんだろうか。
開演前のステージで行われた、青柳いづみこさん、木村かをりさん、金澤千鶴子さん(安川さんの娘さん)による「発表会の思い出」と題された対談の遠慮のない内容(笑)も楽しかった。青柳いづみこさんは司会者としての才覚もあるなあ。
ロビーの資料掲出、プログラム冊子も充実しており、行って良かった。
写真はロビーに飾られていた、1940年代の安川さん。おそらくご結婚前。この一角だけ撮影可だった。
曲目は以下。丸まっててスミマセン
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