ラーションのサクソフォン協奏曲、日本初演の頃
先月のN響定期で須川さんが演奏された、L.E.ラーション(1908-1986)のサクソフォン協奏曲。
日本初演は1994年7月23日と、それほど古い話ではない。
トロンヘイム・ソロイスツ日本公演。独奏武藤賢一郎。
私はたまたまその日の演奏会を聴いていたので、公演チラシを発掘してきた。
サクソフォン奏者の間ではそれなりに知られた作品ではあったが、シガード・ラッシャーの委嘱であり、フラジオ(超高音域)必須の作品であるため、昔はどうしてもキワモノ的な扱いを免れ得なかったのだと思う。
潮目が変わったのは、この2年後の1996年、日本管打楽器コンクールの本選課題曲に指定された時だった。
尚美の学生だった原博巳さん(故人)が優勝した年。たぶん偶然ではないと思うが、武藤氏が審査員に名を連ねていた。
今から思えば、ある種の歴史の転換点だったかもしれない。
« 【サクソフォンカルテットJG】 | トップページ | 【波多江史朗Sax(11月6日)】 »
「サクソフォン」カテゴリの記事
- ラーションのサクソフォン協奏曲、日本初演の頃(2020.11.04)
- Fantasia Cromatica【田中拓也 Saxophone】(2020.05.02)
- 新着マウスピース(2020.04.21)
- The SAX 100号(2020.03.28)
- タイムトンネルをくぐって(2020.02.21)
コメント