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2016.11.26

「風ぐるま」2016【11月17日】

チラシ画像風ぐるま~2016年秋/夢のもつれ 猫は聴いた 二つの物語(ムジカーザ)

高橋悠治/鳥のカタコト 島のコトカタ
 じょのうた~名井島の猫~いぬたにほうと~鳥のかたこと 島のことかた~にいさんのこさえた人形~ないしまの
高橋悠治/納戸の夢 あるいは 夢のもつれ
 詩:時里二郎
 高橋悠治(Pf)、波多野睦美(Vo)、栃尾克樹(B.Sax)

11月17日(木)。
平成の高橋悠治バンド「風ぐるま」を聴く。

今回はムジカーザという小さな会場。
時里二郎という詩人のテキストによる、オペラとも歌曲とも夢物語とも何ともいえない世界。
そもそも、歌と語りとがシームレスに連続するため、「歌」と呼ばれるのかどうかもよく分らない。
定義付けやジャンル分けの不可能な、簡単に分かられることを拒否するかのような面白さというのは、それでも、確かにある。
1970~80年代、世界を震撼させた超絶技巧のピアニストにして前衛音楽の旗手が、赤いスニーカーを履いて100人ほどのお客さんを前に訥々とピアノを弾いた。
船の霧笛を描写した場面だろうか、栃尾さんが静かにロングトーンを吹きながら、その場でゆっくり一回転したのを見た。
「夢のもつれ」の音楽の元ネタは、作曲者によると「モンテヴェルディのオルフェオと、シューマンの『夢のもつれ』と、ドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』の塔の歌」だそうだが、そう言われて聴いたって全く分りません(笑)

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