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2016.09.04

井上ハルカSax【8月12日】

チラシ画像井上ハルカ サクソフォンリサイタル~影と光の対話-B side-(DAC・スペースDo)

C.ドビュッシー/ラプソディ
ステファノ・ジェルヴァゾーニ/ Phanes II(ソプラノサクソフォン独奏のための)
高昌帥/ぬばたまの…(アルトサクソフォンとピアノのための)
クリス・スウィシンバンク/ something golden in the night(ソプラノサクソフォンとエレクトロニクスのための)
ピエール・ブーレーズ/二重の影の対話
田中カレン/ Night Bird(アルトサクソフォンとエレクトロニクスのための)
 松岡優(ピアノ)、有馬純寿(エレクトロニクス)

8月12日(金)。
3週間前、「発表会」本番の前日のライブの記憶。

年明け1月にはじめてライブを聴いて強い印象を遺した井上ハルカさんだったが、こんなに早くふたたび聴けるとは思っていなかった。
「影と光」というコンセプトで選ばれた曲たち(Phanes〈ファネス〉とは、古代ギリシャの光の神だそうだ)は、冒頭のドビュッシー以外はかなりに強面な現代曲ばかりではあったが、それぞれに不思議な面白さをたたえて鳴っていた。
ジェルヴァゾーニは痙攣するような音の動きの中に明らかにバロック音楽のような形が見え隠れしたし、スウィシンバンクでは(ジブリ映画に出てくるぐちゃぐちゃな建物や乗り物をイメージしたかのような)オブジェを曲に合わせてモーターで動かして、シルエットを投影しながらの演奏だった。これはいったい何をイメージしているのだろう、と考えながら聴くことになったが、それは「この音楽は何をイメージしているのだろう」と考えながら聴く、という、音楽を「聴く」ことの原拠のようなもののビジュアル化でもあった。(作曲者がそれを意図していたのかどうかは分らないが)

「二重の影の対話」のサクソフォン版を聴くのは3人めか4人めくらいだが、この曲は何度聴いてもその度に印象が異なり、正体が掴めない。そういう風に巨大で、測りがたくできている曲なのだろう。
それにしても大変な曲ではある。ハルカさんの演奏は、今までの人では気づかなかった東洋的な無常観のようなものを背後に感じるものがあって、これまた強く印象に残った。
夜の道をひとり、さまざまなものたち(木々や、小動物や、人影や、建物の灯りや、幻覚や…)と感応しながら歩いたかのようなコンサートは、最後、大きな空港の夜景のように美しい「ナイト・バード」で、余韻深く終演。

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