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2016.03.26

インバル都響、カディッシュ

チラシ画像東京都交響楽団 第802回定期演奏会(サントリーホール)

ブリテン/シンフォニア・ダ・レクイエム
バーンスタイン/交響曲第3番「カディッシュ」(サミュエル・ピサール版テキストによる)*
 *語り:ジュディス・ピサール、リア・ピサール
 *Sop:パヴラ・ヴィコパロヴァー
 *二期会合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
 *東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
 指揮:エリアフ・インバル
 (コンサートマスター:山本友重)

3月24日(木)。

メインプロのバーンスタイン「カディッシュ」は衝撃的な作品だった。
ユダヤ教の祈祷文(カディッシュ)と、今回の語りはオリジナルではなく、生前のバーンスタインの依頼により、ナチスのホロコーストの生存者(サバイバー)が書いたという英語のテキスト(字幕つき)による、壮絶な音楽。
聴いたことのない曲だったのでCDを聴いて予習しようかとも思ったのだが、やめておいて良かった。この衝撃は、同じ空間で、生身の人間が語り、歌い、演奏してこそ感じとれるものだ。
当初はこのテキストを書いた本人(サミュエル・ピサール)自ら出演される予定だったが、昨年7月に惜しくも亡くなられ、親族の方々が遺志を引き継がれた。
もし本人の来日が実現していたら、衝撃はこんなもんでも済まなかったろう。

ただ、…これはやっぱり音楽作品の題材としては重すぎる気がした。
バーンスタインはホロコーストを題材としたオペラを構想し、それは行き過ぎだ、と反対されて諦め、結果この作品に結実したそうだが、私はこれでも危いと思った。
こういう言い方は誤解を招くかもしれないが、ブリテンの「戦争レクイエム」(これはカトリック典礼文と英語の反戦詩の組み合わせ)のような、音楽作品として普遍的な境地まで昇華した傑作とはちょっと違う、とは感じた。

まあ、何はともあれ、すごい音楽です。
これを生で聴くことができた幸運を多としよう。
終演後の盛り上がりようは凄かった。
演奏も勿論、たいへんな熱演。80歳のインバル師の気合いと言ったら!

前プロのブリテン「シンフォニア・ダ・レクイエム」と合わせて、珍しくもサクソフォンが全乗り。田村真寛さんでした。
楽器はマークVIを使ったそうだが、少し昔風のベクトルを持った響きとヴィブラートがこの場に実に似つかわしかった。

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