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2015.12.31

村松和樹 サクソフォンリサイタル【2月28日】

チラシ画像村松和樹 サクソフォンリサイタル(ティアラこうとう・小ホール)

J.ドゥメルスマン/自主主題による幻想曲
H.ヴィラ=ロボス/ファンタジア
J.M.ダマーズ/ヴァカンス
A.デザンクロ/プレリュード、カデンツァとフィナーレ
 Pf:大嶋千暁
Mark Bunce / Waterwings
Jacob Ter Veldhuis / Grab It!
旭井翔一&Saitone / Concertino_for_524DCA1A.ksh(委嘱作品・初演)
 Chiptune:Saitone

だいぶ前の話だが、2月28日(土)。
ブログ記事がなぜかずっと「下書き」状態になっていたので、本日大晦日に公開。
千葉大学Saxophone Projectを率いる千葉大の院生だった、言ってみれば「アマチュア」の村松くんのリサイタル。

ここ何年か、アマチュアの中でも若く、かつ最高レベルの技量の持ち主たちが、本格的な「リサイタル」、もしくはそれに近い意欲的な演奏会を開催する事例が増えてきているが、本件もそのような傾向の中にあってなおかつ、単なる演奏の発表という以上に、自身の音楽的思考のすべてを言語化して呈示することに挑戦するような、前例のないユニークなものとなった。

前半はおなじみ大嶋千暁さんのピアノによるアコースティック名曲選、後半がエレクトロニクス作品。
今回の収穫はなんといっても、後半で初演された旭井さんの委嘱作品だっただろう。
疾走するスピードと確たる内容を持ち、外見と表現したい内容とに全くの齟齬がなく、エレクトロニクス作品でありながら人間的な息吹にあふれた、すばらしい作品だった。
チップチューンという言葉は初めて聞いたが、ファミコンやゲームボーイといった一昔前のデバイスに入っている音源を用いた作曲(すること・されたもの)、だそうだ。
世の中にはいろいろなことをやる人がいるものだ。
ということでバックは、私のような年齢の人間にはむしろなじみ深いジージーピコピコした電子音だが、今こういうものを新鮮に感じて自らの創作に採り入れる若い人が出てくるというのは興味深い現象だと思う。
アンコールに、Saitoneリミックスによるチップチューン版デュボワの「りす」。
これは選曲・アレンジ・演奏共に見事にツボに入っておりたいへん印象的だった。ある意味本プロ以上に感心したかも。

前半でも勿論すばらしい演奏を披露されたが、こちらはときに集中力を保持しきれない場面もあって、フルタイムのリサイタルを一人で吹ききるというのはホントに大変なことなんだなあと実感。
全体にはなんといっても、村松くんのあふれんばかりにある言いたいこと・やりたいことにきちんと形が与えられた、幸福な仕上がりではあったと思う。

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