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2015.12.31

宮崎真一サクソフォンリサイタル~「クラシック」の探求【10月25日】

チラシ画像宮崎真一 サクソフォンリサイタル2nd~アドルフ・サックスの血脈(sonorium)

J.ドゥメルスマン/オリジナルの主題によるファンタジー (a)
P.A.ジュナン/スペインの主題による変奏曲 (a)
G.ドニゼッティ/ソナタ (a)
R.シューマン/アダージョとアレグロ (c)
J.B.サンジュレー/デュオ・コンチェルタント (a)(b)*
V.ダンディ/コラール・ヴァリエ (d)
J.イベール/室内小協奏曲 (e)
 Sax:宮崎真一、*各川芽
 Pf:小埜寺美樹
使用楽器:
 a アドルフ・サックスAlto(1869)
 b アドルフ・サックスSoprano(1861)
 c ビュッフェ・クランポンTenor(1860年代?)
 d アドルフ・エドゥアール・サックスAlto(1909)
 e セルマー/バランスド・アクションAlto(1936)

10月25日(日)。
今年まだブログ記事を書いていなかったコンサートの中で、最大級に心残りだったもの。

宮崎さんの今回の「2nd」リサイタルは、5本の「ピリオド楽器」を用いて行われた。
昨年の第1回もやはり、ピリオド楽器を用いたたいへん興味深い内容だったものの、ちょうど上海訪問と重なって行けなかったのだが。
写真は下の通り。

photo

ということで、それぞれの作品と、作品が作られた時代と、その時代の楽器とが素敵にリンクした、楽しい演奏会となった。
むしろ、どの曲も、楽器が云々ということを気にしないで楽しめる演奏になっていた、と言ってもいい。
現代のテナーでシューマンを吹くときの重すぎる響きとか、サンジュレーのデュオのゴージャス過ぎる響きではなく、ごく自然な、バランスド・アクション(「現代のサクソフォン」のプロトタイプである)のイベールの分厚い響きまで率直につながってゆく、「木管楽器による」「クラシック」作品の演奏になっていたと思う。
勿論、左手のpキーのない(シ♭はサイドキーのみ)楽器で、ドゥメルスマンのようなフラットだらけの曲を演奏するというのは、楽器的には想像を絶する苦行であるはずだが(笑)、そんなことは聴き手にはまるで感じさせるはずもなく。

クラシック音楽の演奏には、「抑制」というか「節度」、が必要だ。
しかも、それを「抑圧」だとは思わせないような、自然な節制が。
サクソフォンのような表現力の大きすぎる(=節操がないw)楽器でクラシックをやろうと思ったら、演奏者自身がそのような自然な節度というものをデフォルトで備えている必要がある。
宮崎さんの、古い楽器に対する探求というのは、そのような試みの一つの発露なのであろうと思っている。

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