都響ヨーロッパ公演プロ
東京都交響楽団 第797回定期演奏会(サントリーホール)
ラヴェル/スペイン狂詩曲
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番*
細川俊夫/嵐のあとに~2人のソプラノとオーケストラのための(都響創立50周年記念委嘱作品・初演)**
ドビュッシー/3つの交響的スケッチ「海」
*Vn:ワディム・レーピン
**Sop:スザンヌ・エルマーク、イルゼ・エーレンス
指揮:大野和士
〔コンサートマスター:四方恭子(ラヴェル、ドビュッシー)、山本友重(プロコフィエフ、細川)〕
発売後すぐに売り切れてしまった演奏会なので、チラシは今日会場ではじめて見た(笑)
これを引っ提げてヨーロッパ公演に出る、充実のプログラム。
コンマス3人全員乗り、弦の首席もほぼ揃い踏みの、総力戦の趣。
ここのところ平日のコンサートはことごとく開演に間に合わず遅刻、という事態が続いていたので、今回はなんとしても愛してやまない「スペイン狂詩曲」が聴きたくて、頑張って仕事を片付けた(笑)
メインの「海」ともども、フランス人の演奏や、都響で親しんだジャン・フルネの流儀とはちょっと違うけれど、すばらしく精緻な演奏だった。
思索的でうつろいゆく外見の中に風鈴や締太鼓という「日本的な」音が聞こえてくる細川さんの(細川さんらしい)新作と、名手レーピン(デビュー当時の少年のような風貌が今なお印象的だが、そんな彼ももう44歳)のソロが華を添えた。
ヨーロッパ・ツアーの成功を祈ります。
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