2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« 今週もやっぱり本番 | トップページ | ハバネラ・カルテット【10月23日】 »

2015.10.22

福岡にて、斎藤広樹氏のリサイタル【10月8日】

photo

ちょうど2週間前のこととなる。
福岡在住、デファイエ門下のサクソフォニスト斎藤広樹氏の、3年半ぶりとなるソロリサイタルが福岡市内あいれふホールで開催され、私も東京から駆けつけてきた。
午前中は会社で仕事をし、午後休をとって13時で退社、羽田へ行って15時30分のスカイマークで福岡へ飛び、翌日は朝9時30分のANAで東京に戻り、羽田空港で昼ごはんを食べて何事もなかったかのように会社に戻って(午前休)仕事の続き、という強行軍。
直後に自分の本番やら何やら、いろいろあってゆっくり振り返っている時間がなかったが、あまりおそくならないうちに書いておく。

チラシ画像プリズム楽器創業10周年記念
斎藤広樹 サクソフォンリサイタル(福岡・あいれふホール)

C.パスカル/ソナチネ
C.ドビュッシー/ラプソディ
A.デザンクロ/プレリュード、カダンスと終曲
P.モーリス/プロヴァンスの風景
G.フォーレ/*3つの歌曲~月の光、夢のあとに、ばら
L.ロベール/カデンツァ
 Pf:斎藤恵
 *朗読:中村公美

すぐ近くに取った宿から歩いて会場に着くと、ちょうど開場したばかりで、芸大の田中君のお父様ほか当地の知り合いの方々に早速遭遇。
九州サクソフォニストグループ総帥の志垣先生も、受付でかいがいしく働いていた。
私が来ることを聞きつけていて、お土産をいただいてしまった。恐縮。

それにしてもすごいプログラムだ。
全部メインプロみたいな。
先生もこれまでに折々に演奏されてきたであろう、サクソフォン界を代表するレパートリーが、一気に並んだ。
プログラムノートの分量も半端ではない。

演奏開始。
いま風のつるっとした音ではない、抑制の効いた、ざくざくした手触りの音。
これですよこれ!20世紀の音だ。
私にとって真に実感のある音。

慎重に、しかし大胆に、演奏は進む。
フォーレの歌曲は(デファイエも編曲しているがそれとは別)、最初に詞の日本語訳が朗読され、その余韻の中サクソフォンで演奏。面白いやり方だ。対訳を読みながら歌を聴くよりむしろ、音楽の中身が頭に入るかも。
一番印象的だったのはやはり最後のロベールか。
ヒステリックな音を順々に並べるよくある演奏ではなく、一言一言語るような、背後にロベールという人そのものや、ロベールさんが生きてきた前世紀のパリという時間と空間を感じさせる音楽だった。
(プログラムノートに書かれていたとおり)パリ留学時代に、ソルフェージュの試験に苦しんでいた斎藤先生に対し、「大変だろうし頑張っているのは知ってるけど、それでも音楽はやっぱり、楽しんでやらなきゃ駄目よ!」(意訳)と励まして合格に導いたという、ロベールさんの人間性そのものが伝わってくるかのようだった。
ロベールという人は、私もその昔の川崎でのコングレスで、ちょっとだけリハーサル(と本番)に接した。
見るからにフツーの、温厚そうなおばちゃんだったけれど、必要とあらば躊躇せず(共演者の)ミシェル・ヌオーも怒鳴りつける迫力は、忘れられない。

音楽って結局、そういうところですよ。
打ち上げの席で斎藤先生と「演奏者は作曲家の通訳だ」、といういつもの話になったけれど、通訳することというのは「音」だけではない。
そこにある時間と空間(歴史と風土)、文化と生活、音に乗っかる「人間」、すべてを含むのであり、「そのこと」を知っている、「それ」ができるということの貴重さは、代替のしようがない。
3年半前は私は来られなくて、ずっと悔しい思いをしてきたけれど、今回は来て本当に良かった!

photo

(志垣先生撮影)
最後はサプライズで、客席に座った斎藤門下の方々も含む大合奏。
主催者のプリズム楽器後藤さんより、還暦を記念して赤いストラップと赤い指揮棒が贈られ、すぐそれを使用。
これだけの規模のサプライズを、斎藤先生本人には内密に仕切って実現させた志垣先生、すごい(笑)

photo

打ち上げはホール近くのイタリアン。
斎藤先生と。

photo

最後はラーメン終止。
せっかく福岡に来たのだからと、この後の交通機関の心配が要らないのを幸い、私も参加。
食べる前に撮り忘れて本当に終止してしまった(苦笑)
やはり東京から来たピアノの真理子先生、セルマーの高尾さんらも交えて、深夜の博多は楽しく更ける。

photo

おまけ。行きの飛行機から見下ろした富士山。
この直後に初冠雪があったので、今年最後の夏富士の姿だった。

« 今週もやっぱり本番 | トップページ | ハバネラ・カルテット【10月23日】 »

コンサート(2015年)」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

恐縮です!!

ありがとうございました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 今週もやっぱり本番 | トップページ | ハバネラ・カルテット【10月23日】 »