2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« 福岡にて、斎藤広樹氏のリサイタル【10月8日】 | トップページ | 都響ヨーロッパ公演プロ »

2015.10.31

ハバネラ・カルテット【10月23日】

チラシ画像ハバネラ・サクソフォンカルテット(フィリアホール)

G.F.テレマン/組曲「水の音楽」より 序曲
R.シューマン/弦楽四重奏曲第2番Op.42-2より 第1楽章
E.ショーソン/舞曲集Op.26より サラバンドとパヴァーヌ
C.ドビュッシー/スティリー風タランテラ
同 /トッカータ(「ピアノのために」より)
P.エトヴェシュ/様々な解釈(ハバネラQ.2015年委嘱作品・日本初演)
B.バルトーク/ブルガリアのリズムによるダンス
Ph.グラス/サクソフォン四重奏曲より 第4楽章
 Quatuor Habanera - Christian Wirth (S.Sax), Sylvain Malézieux (A.Sax), Fabrizio Mancuso (T.Sax), Gilles Tressos (B.Sax)

10月23日(金)。1週間前のこと。
「あの」ハバネラを聴いた。

前回の来日(大阪国際室内楽コンクールのグランプリツアー)から9年、衝撃の初来日から13年。
もうちょっと頻繁に聴きたいものだが、とにもかくにも来たからには聴き逃す訳にはいかない。
今回は東京圏では青葉台のフィリアホールだけで、この23日のリサイタルと24日のブルーオーロラQとのジョイント(24日は練習と重なって行けず)の2回。
休憩なしで1時間半弱の短めのコンサートだった。

澄んだ青空のような深い集中、シンプルで純粋なパフォーマンス、自然の摂理のような論理性。
かつて彼らに対して書いた賛辞を、もう一度繰り返そう。
青葉台はさすがに(会社帰りに行くには)遠くて、1曲めは間に合わなかったが、席について最初に聴いたシューマンのあまりの自然さには、耳を疑った。
「音楽」を表現するのに邪魔となる物理的な障壁を極限まで取り除いたかのような演奏はむしろ、弦楽四重奏に取り組んでいる若い弦楽器奏者の人たちに聴かせたいと思ったほどだった。
(実際、帰宅してから原曲の弦楽四重奏のCD-世間では名盤と呼ばれる演奏-を聴き返してみたのだが、このハバネラの演奏のほうがずっと良かった)
サクソフォンを吹く人たちには、他の管楽器や弦楽器にコンプレックスを感じているように見える方が少なからずいらっしゃるが、このレベルまで行けばどうやら立場は逆転するらしい。

抵抗とか重さというものが全くない、いわば超電導状態の中で音の真空放電が明滅するかのような自在な様相は、最後のフィリップ・グラスにおいて最高度に発揮されていた。
そんな演奏が、メンバーが交代でカタコトの日本語でペーパーを読みながら曲間をつなぐような、ごくごくフツーの外見のコンサートで展開されちゃうんだからねえ。
2002年の最初の来日で聴いた彼らのコンサートは私にとって、世界観を根本から覆されるようなインパクトのある経験だった。
今日はじめてハバネラを聴いたような若い人たちにとっても、同様な経験となり得るだろうか。

終演後のロビーには、どこかで見たような顔のサックス吹き達がアマチュアでもプロでも三々五々集まっていて、まるでサクソフォン交流会の会場みたいだった(笑)

« 福岡にて、斎藤広樹氏のリサイタル【10月8日】 | トップページ | 都響ヨーロッパ公演プロ »

コンサート(2015年)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 福岡にて、斎藤広樹氏のリサイタル【10月8日】 | トップページ | 都響ヨーロッパ公演プロ »