TKWO【9月5日】
東京佼成ウィンドオーケストラ 第125回定期演奏会(東京芸術劇場コンサートホール)
プロコフィエフ(淀彰編)/組曲「ロメオとジュリエット」
バルトーク(仲田守編)/組曲「中国の不思議な役人」
伊福部昭(和田薫編)/マリンバと吹奏楽のための「ラウダ・コンチェルタータ」
Marimba:大茂絵里子
芥川也寸志(和田薫編)/エローラ交響曲
指揮:本名徹次
9月5日(土)。
前半の曲目はともかく、芥川のしかも「エローラ交響曲」を吹奏楽で演るという発想は私には一切無かった。
多くの人にとっても無いだろう。なんだか虚を衝かれた気分。
ちなみに私は、芥川なら「交響管弦楽のための音楽」と「弦楽のためのトリプティク」の吹奏楽版を演奏したことがある。それだってかなりなもんだろうとは思うが。
しかしいざ聴いてみると、原曲と比べた際の違和感の無さはもしかしたら今日の曲目の中で(「エローラ交響曲」が)一番だったかもしれない。
全体に演奏は良かった。音が落ち着いていて綺麗で、それでいて迫力や切れ味にも欠けていない。
本名さんを聴くのは久々だが(20年ぶり以上)、こんな演奏をする人だとは思っていなかったので驚いた。
お客さんの入りはかなりにアレで(苦笑)、意欲的ないい演奏会だっただけに残念。
大茂さんははじめて聴いた。カッコイイ女性ですね。
アンコールで弾いた「ふるさと」は涙が出そうなほどすばらしかった。
もうひとつ自慢していいですか。前にもブログに書いた気もするが、私はこの「ラウダ・コンチェルタータ」の初演(1979年9月、山田一雄指揮新星日響、安倍圭子さん)を会場で聴いている。高校生だった。
これはもう一生の自慢だ。大茂さんはまだ生まれてもいない頃だろう。
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