ヤマカズ日本フィルとイベール【9月4日】
日本フィルハーモニー交響楽団 第673回定期演奏会(サントリーホール)
ミヨー/バレエ音楽「世界の創造」
ベートーヴェン/交響曲第1番
イベール/アルトサクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲
Sax:上野耕平
別宮貞雄/交響曲第1番
指揮:山田和樹
(コンサートマスター:扇谷泰朋)
台風の影響による不穏な大雨の中、浮世離れて先週のコンサートの備忘録を書く。
9月4日(金)のこと。
久しぶりに聴いた日フィル定期。東京のオーケストラの秋の定期がどんどん始まっている。
シーズン開幕!である。
ところで、今季、日本フィルのサポーターに登録してみた。
1万円(年額)の賛助金を払うと、2回の主催公演に招待があり、チケットを買う時にも割引になるという、なかなかにお得な制度。
今季の日本フィルはなかなか面白いプログラムなので、渡りに舟だった。
今回の曲目も然り。
いろいろな曲順が考えられる選曲だと思うけれど、最終的には上記の通り。
フランスの賑やかな協奏的小品+東西の第1シンフォニー、という構成の小さなコンサートをあたかも2つ積み重ねたようなプログラムとなった。
なんといっても上野耕平くんのイベールだ。
清新で闊達で、しかもすばらしい繊細さに満ちた、目をみはるような「コンチェルティーノ・ダ・カメラ」だった。
サクソフォン奏者としては、オーケストラの現場で学ぶことはものすごく多いはずだが、臆せず自分なりの世界を呈示していたと思う。
そして実は、1曲めの冒頭からコンチェルトのソリストのどソロが聞こえていたという大サービスっぷり(笑)に気づいた一般のお客さんはどのくらいいたのかな。
16型・倍管というゴージャスなベートーヴェンも面白かった。
やっていることは昔ふうの流儀だが、実はあまり「重厚」でもなく、結構新しい工夫も多い。
この曲目の中では別宮さんの曲は少々オーソドックスに過ぎた気もした。
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