ノセダN響
NHK交響楽団 第1799回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)
フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番*
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
*Pf:アレクサンダー・ガブリリュク
指揮:ジャナンドレア・ノセダ
(コンサートマスター:篠崎史紀)
今年初のN響(土曜日)。
仏露独のなかなか不思議な混成プログラム。
終わってみれば1曲め、12月のドビュッシーに続いて今度はフォーレの「ペレアスとメリザンド」が、一番印象深かったか。
この曲にしては明るめの音色できっちりとまとまり、N響の弦の実力がまざまざと発揮されていた。
そしてこの曲、生で聴いてみると管楽器の見せ場やオーケストレーションの隠し味も実にたくさんあることが分かり、たいへん面白い。
プロコフィエフも面白い曲なんだけど、どうもプロコフィエフの協奏曲というのは私には鬼門で、どうしても途中で意識を失ってしまう(笑)
ピアニストのアンコールは、意表をついてショパン(Op.25-7のエチュード)。
メインプロは「運命」。ノセダさん、舞台に出てきて挨拶をしたかと思うと、振り向きざまいきなり始めて剛速球で最後まで突き進んだ第1楽章が印象的だった。
第3楽章の出だしを、珍しくもやり直していたが、何があったのかな。
全体にはなかなかいい演奏だったと思う。
定期公演で「運命」などという名曲中の名曲を振り、しかも次回、第1800回という節目の定期も任されるというのは、オケからの信頼が無ければあり得ないことだ。
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いつも興味深く拝読しております。
ノセダが東響にポストを持ったことはないのではないでしょうか?彼と東響はかつて数回共演していますが、今東響のシェフはジョナサン・ノットです。
投稿: たくぽん | 2015.01.12 09:47
ご指摘有難うございます。完全な勘違いだったようです。
当該部分のテキストは削除いたしました。
今後も当ブログを宜しくお願い申し上げます。
投稿: Thunder | 2015.01.12 20:23