静岡にて、弦楽四重奏【12月7日】
シンフォニエッタ静岡 Sinfonietta Shizuoka, JAPAN 第38回定期演奏会(グランシップ・交流ホール)
武満徹/ A way a lone
矢代秋雄/弦楽四重奏曲
ポール・ラドミロー/弦楽四重奏曲
長尾春花・中村響子(Vn)、松村早紀(Va)、宮尾悠(Vc)
12月7日(日)。
年に何度かの恒例。
静岡まで往復してコンサート聴いてきました。
この、世にも稀な弦楽四重奏のプログラムを聴くことができた僥倖について、感慨。
普通の「弦楽四重奏」の演奏会だったら、こんなプログラム絶対に組まない。断言する。
弦楽四重奏をやる人達というのは、「弦楽四重奏のレパートリー」という観点から曲を選ぶ(並べる)から、こんな選曲にはなりようがないのだ。
オーケストラのメンバーによる室内楽演奏会(新日フィルや都響がやっていた)などでは、時として割と冒険的な選曲にもなるけれど(今回の演奏会もある意味そうだ)、そういったコンサートではオーケストラに大きなレパートリーがある作曲家の作品が選ばれやすいように思う。
(繰り返しになるが)本当にすごいプログラムだ。ここが静岡だ東京だは関係なく。
お客さんは、常連とおぼしき地元のおじさんおばさんが多かったけれど、あの人たちは自分が今日聴いたものがどれほどとんでもないものか、あまり自覚はしていないだろうと思う(笑)。
でも、それでよいのだ。
ラドミローのスコア買っちゃった(笑)。リンク先見えるかな。
ラドミロー(1877-1944)はSSJ芸術監督の中原氏がライフワークとする、ラヴェルと同時代のフランスの作曲家。
ラヴェルの弦楽四重奏曲よりははるかに古典的で、イギリス風というか北方風のテイストが入っている。
演奏も、静岡出身の若手ホープ長尾春花さん以下SSJ若手メンバーによる、集中にみちた見事なものだった。
なんでも先日、4人で小学生相手の音教に行って、今日の武満を弾いて聴かせて感想を絵に描いてもらう、という出張授業をしてきたらしい。
会場にはその小学生たちが描いた絵が飾られていた。
素晴らしいアウトリーチだと思う。
子供たちの感性をそこまで信用するというのは、なかなかできることではない。
帰り際、夕暮れ近い東静岡駅(会場最寄り)。
アタマを雲の上に出し♪
さて、次回のシンフォニエッタ静岡、いよいよ東京公演である!
楽しみ。
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