第27回サクソフォーン発表会(追記あり)
第27回サクソフォーン発表会、無事終了しました。
ブログに記事を上げるまでが演奏会なので(笑)、とりあえず集合写真。
明日以降追記します。
(以下追記 8月28日)
今年は出演者も多く、演奏会自体の時間が3時間を超える長い本番となったが、お客さんの数も疑いなく過去最多だった。
細々とこっそり続けてきたこの発表会も27回、30年続くうちに、須川さんの通常のリサイタルや演奏会と同じように、自らの歴史を刻みはじめたのかもしれない。
今回初めてご一緒したピアノの泉谷絵里さんが、自分は大変な場所に居合わせてしまった、と後で仰っていたが、そのような会に自分が関わっていられることは本当に嬉しいし、また誇りに思う。
今年は自分としても近年最大級に印象深い発表会となったので、少し長めにふり返ってみたい。
今回の発表会も、色々なトピックがあった。
須川さんの楽器の調整も手がける、日本を代表するサックスのリペアマンである鈴木さんが出場されたこと。
鈴木さんは元々サックスは吹けないのだけど(音大出身の同僚社員の方に一から教わったそうだ)、美奈子先生のピアノで「夢のあとに」を立派に演奏された。
チラシに鈴木さんの名前があって、「この鈴木さんって、まさかあの鈴木さん?」と何人かの方に訊かれたものだ。
あとは、東京シティウィンドアンサンブル(四重奏団)27年ぶりのオリジナルメンバーによる再結成とか。
全員学生だった1986年、函館でのアンサンブルコンテスト全国大会に出場している、まさにそのメンバー。
就職のため抜けたメンバーの穴埋めに私に声がかかったことで、私自身のカルテット人生も始まることになった。
感慨深い、などという一言ではとても言い表せない。
私の曲目は、何度も書いているけれど、フロラン・シュミットのレジェンドだった。
自分的には昔からずっと目標としていた曲だったが、ずっと手をだしあぐねていて、ピアノパートが難し過ぎるというのも理由の一つなんだけれど、今年こそやろう!と言ったらいつも一緒にやっているピアニストの方に降りられてしまった(笑)。
でも結果的に、美奈子先生から泉谷さんというすばらしいピアニストを紹介していただくことができたのも、今年のトピックの一つ。
泉谷さんへの賛辞は、最初の合わせの時のブログにたくさん書いたので繰り返さないが、発表会のつい1週間前には浜松の国際管楽器アカデミーで須川さん本人とも共演されたほどの一流のコンサート・ピアニストなのに、「いかにも芸術家」ぽいエキセントリックな部分が一切ない、たいへん素敵な方だった。
今回もし泉谷さんとご一緒していなかったら、今回の十倍の時間をかけてさらったとしても仕上がらなかったんじゃないかと思っている。
いつものピアニストの方も、今回は聴きに来てくれた。嬉しかった。
来年もしもう少し楽な曲を選んだら、またよろしくお願いします(笑)
あとは今回、雲井雅人先生のレッスンを受けることができたこと。
レジェンドといえば私の中ではなんといっても雲井先生なので、今回十年ぶり以上にレッスンをお願いした。
曲目がこれだからとは関係なく、本当に目から鱗が何枚も落ちるような、すばらしいレッスンだった。
たった1時間ちょっとの時間に、内容は発音の基本という基礎中の基礎テクニックから始まって曲の和声分析にまで及び、しかも結果的にはまるで、「この曲を吹ける自分」「この音を出せる自分」が自分の中に最初から存在していて、それをただ掘り出しただけ、のようなこの上なく自然なものとなっていた。
そんなこんな。
そのほかにも、一緒に発表会を作った他の出演者の方々、裏方一切を引き受けてくれた「チームひろこ」の皆さん、春先に一番最初の譜読みの段階で有益なアドバイスをいただいた彦坂先生、ここに至るまで支えてくれた家族、聴きに来てくれた、あるいは応援してくれたすべての皆さんに、感謝。
…
発表会最後のスペシャルゲストステージの曲目は、以下の通り。
グリーグ(伊藤康英編)/抒情小曲集より「森の静けさ」
デザンクロ/プレリュード、カダンスとフィナル
ガルデル(啼鵬編)/想いの届く日
須川展也Sax、小柳美奈子Pf
このタイミングで「PCF」が聴けるとは!
「明後日から管打楽器コンクールというのが始まって、僕も審査員をしており、これは一次審査の課題曲なので320人分のこの曲を聴くことになりますが、この発表会は僕にとって「初心に帰る」ためにものなので、僕も初心に帰ってコンクールを受けるつもりで演奏してみます」と仰ってから、演奏された。
さすがというか何というか、須川さん、カッコ良すぎです。
須川さんリハーサル中
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