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2014.07.02

フレデリック・フェネル、百歳

本日7月2日は、「吹奏楽の神様」指揮者フレデリック・フェネル(1914-2004)の百歳の誕生日。
ということで買ってきました。本日発売のCD、「フェネル&TKWOレジェンダリー・ライブ」の最新刊。

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火の鳥~フェネル&TKWOレジェンダリー・ライヴVol.6(ユニバーサル/UCCS1164)

2000年4月20日、東京佼成ウィンドオーケストラ第66回定期演奏会のライブ。
フェネル氏とTKWOの20年に及んだ共同作業の最後に近いこの演奏会は、まさしく両者の集大成と呼ぶにふさわしい、巨大な落日のごとき崇高で圧倒的な感銘があった。
私は幸いにもこの時客席にいた。初来日となった1982年のTKWO定期以来ほとんどの期間にわたって接してきたフェネル氏のライブの中でも格別に輝いていたにとどまらず、自分が今までの生涯に接した最も感動的な演奏会を10コ挙げろと言われたら、これは間違いなくランクインするだろう。

という訳で待望久しいすばらしいCDなのだが、大変残念な間違いがひとつ。収録会場が新宿文化センターと記されているけれど、正しくは東京文化会館です。私が言うんだから間違いない(笑)。
これは是非とも、然るべきルートでちゃんと訂正を申し入れねばと思うんだが、どこで誰に言えばいいんだろうか。

2000年当時の自分のウェブ日記より、この日に書いたものを復刻してみた。
本家サイト「Thunder's Web」の開設間もない頃。


どれもフェネル得意中の得意のレパートリー。イーストマン音楽学校校長だったハンソンの作品をはじめ、イーストマン時代から何度も繰り返し指揮してきたであろう20世紀吹奏楽曲の精華に、佼成wo.とCDも出しているストラヴィンスキー、クラシカルな味わいを持つ佳品ゼーデルマンを加え、フェネルの50年間の指揮生活を回顧するかのようなプログラムとなった。
演奏も素晴らしかった。正直、佼成ってこんなに上手かったんか?という感じがしている。勿論、佼成wo.というオーケストラの素晴らしさは充分に承知していたつもりだったが、それにしても今宵の演奏には何か特別なものを感じた。
R.シュトラウスは、単なる編曲(原曲は歌曲)の域を超えた「音楽的再現」であったし、ストラヴィンスキーは「編曲版を聴いている」という違和感をほとんど感じることがなかった。また、例えば最後「クラウンインペリアル」の、中間部の頌歌がオルガン(今回は電子オルガン)も加わってフォルテで再現される部分の、崇高なまでの音楽的感興は、今まで何度も聴いているフェネルや佼成wo.の生演奏やCDでも滅多に感じることのなかったレベルのものだった。

フェネルは既に85歳、指揮の外見はすっかり枯れて、音楽の輪郭だけを表す棒で、テンポもほとんど取っていない。しかし、楽団員が勝手に吹いている訳ではないその証拠に、時たまフェネルの右手が高々と差し上げられると、その瞬間にオーケストラから怒濤のようなフォルティシモが炸裂する。そのタイミングの見事さ!

いやあ、無理にでも聴いて良かった。これを聴き逃していたとしたら、取り返しのつかない後悔をすることになったろう。

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