ケフェレック
ショパン/夜想曲第20番(遺作)、幻想即興曲、子守歌Op.57、舟歌Op.60
リスト/悲しみのゴンドラII、水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ(「伝説」より)
(休憩)
サティ/グノシェンヌ第1番
ラヴェル/シャブリエ風に
サティ/ジムノペディ第1番
プーランク/パストゥレル(「ジャンヌの扇」より)
ドビュッシー/夢
セヴラック/古いオルゴールが聞こえるとき(「休暇の日々から」第1集より)
サティ/グノシェンヌ第4番
フェルー/のんびりと(「モンソー公園で」より)
アーン/長椅子の夢みる人(「当惑したナイチンゲール」より)
ドビュッシー/月の光(「ベルガマスク組曲」より)
デュポン/日曜日の午後(「憂鬱な時間」より)
アーン/冬
サティ/ジムノペディ第3番
ケクラン/漁夫の歌(「陸景と海景」より)
フロラン・シュミット/弔鐘(「秘められた音楽」第2集より)
王子ホールで、アンヌ・ケフェレックのピアノをきく。
こんなに幸せな時間はなかった。
ケフェレックは60はとっくに超えている筈だけれど、まるでヨーロッパのお伽噺から抜け出してきたお嬢さんのようにかわいらしい。
曲間で拍手をしないようにというアナウンスが開演前に入り、すべての曲が休みなしに続けて演奏された(前の曲の響きが終わらないうちに次を弾き始めるくらい)。
ショパンの遺作のノクターンでひそやかに始まったコンサートの後半は、100年くらい前のパリで生まれた有名無名の小品たち。
こんなプログラムをやってくれる人は他に絶対いない。
曲目を打ち込むのは大変だけれど(笑)、曲名を眺めているだけでも幸せな気分になりませんか。
この上なく貴重でかけがえのない、素敵な時間だった。
アンコールにスカルラッティのソナタ(K27/L449)と、ケンプ編のヘンデルのメヌエット。
媚びの全く無い禀とした雰囲気のまま、毅然と終演。
スカルラッティはエラートに録音したソナタ集のCD(私の愛聴盤である)に入っているのですぐにわかったけれど、CDより断然良かった!
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