デスピノーザN響、フランク&ワーグナー
NHK交響楽団 第1781回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)
フランク/交響曲
ワーグナー/
「さまよえるオランダ人」から オランダ人のモノローグ「期限は過ぎた」*
「トリスタンとイゾルデ」から 前奏曲
「ヴァルキューレ」から ヴォータンの別れと魔の炎の音楽*
「神々の黄昏」から ジークフリートの葬送行進曲
*Br:マティアス・ゲルネ
指揮:ガエタノ・デスピノーザ
(コンサートマスター:篠崎史紀)
初夏のような陽気の土曜日。
今日は春シーズン(4~6月)唯一聴く予定となっていたN響。
NHKホールの前の道は露店が建ち並んで、縁日のような賑わい。恒例タイ・フェスティバルは来週だと思ったんだけど…
マティアス・ゲルネのバリトンに尽きた。
いわゆる「ワーグナー歌手」、というイメージの方ではないけれど、深い声と、大オーケストラをバックに3階で聴いても充分に通ってくる豊かな声量。
並みの日本人歌手が束になってかかっても敵わない声だ。
オーケストラも、ゲルネの出番の曲となると触発されたかのように、まるでゼンパーオパーが引越してきたかと見紛うほどのすばらしく的確で深い音を鳴らしてくる(本日の指揮者デスピノーザは、そのゼンパーオパー…ドレスデン国立管の元コンマスである)。
ただ、オーケストラだけの曲目だと、勿論とてもいいセンスをしてるんだけど、前プロのフランクを含め、なにか軽い感じになってしまうのがちょっと不満(2月に都響で聴いたときも同じことを思った)。
来季(2014年9月~)のプログラムがなかなか面白そう。
久々に定期会員復活しようかな、と思ってしまうほど。
問題は10月の指揮者だけなんだが(笑)、まあ、誰かに譲っても良い訳だし。
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