ピリス
シューベルト/4つの即興曲Op.90 D899
ドビュッシー/ピアノのために
シューベルト/ピアノソナタ第21番D960
13日。
たった333席の小さな、しかし極上の響きのヤマハホールで、ピリスを聴いてきた。
なんという贅沢だったろう!
シューベルトの冒頭、フォルテのユニゾンの音がばーんと出た瞬間、客席の一番後ろまで吹っ飛ばされるかと思った。
CDや、大ホールでのコンチェルトとは全然違う印象だった。
チケット代は正直言って、サントリーホール等大きな会場の公演とは桁違いだったが、それだけの(それ以上の)価値のある音だったと思う。
それにしてもなんという、音楽「だけ」しかない演奏家だろうか。
この集中と輝きと、倫理的なまでの「正しさ」と、これ以上ないような自然さと。
最後のシューベルトも、40分以上かかるはずなのに、なんだかあっという間に終わってしまった感じだ。
いつまででもそこに居たくなるような、得がたい時間を過ごした。
アンコールはただ1曲、シューベルトのもうひとつの即興曲(D935)の2番の、深淵の縁を歩むがごとき神々しい余韻。…
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