都響1月・現代音楽祭り2014(東京文化)
東京都交響楽団 第765回定期演奏会《シリーズ・日本管弦楽の名曲とその源流-18》(東京文化会館)
安良岡章夫/
レイディアント・ポイントII~独奏打楽器とオーケストラのための
Perc:安江佐和子
ヴィオラとオーケストラのためのポリフォニア
Va:川本嘉子
シェーンベルク/5つの管弦楽曲
指揮:梅田俊明
(コンサートマスター:山本友重)
「都響の1月」の現代音楽祭り第2夜。
安良岡章夫藝大教授の協奏作品が2曲。
ある種の典型的な「現代音楽」の音がした。
作曲家という方々は、誰も聴いたことのないような独創的な音や音楽を書きたくて、ありったけのアイディアと労力を注ぎ込んで命を削って音符を書いているのだと思うけれど(特に1曲めの投入資源量はすごかった。2階席のバルコニーを全部バンダだけで使うなんてのは初めて見た)、その結果が「典型的」だの「類型的」、などと言われてしまうのはさぞかし不本意なことであろう。
しかし、最後に演奏されたシェーンベルクの「5つの管弦楽曲」の「新しさ」を聴くにつけ、致し方ないのかな、とも思う。
100年以上も前に書かれたこの曲が(初稿は1909年)こんなに「新しい」んじゃ、その後に書かれる作品なんてのはもう、珍奇な方向に行くしかやりようがないのではないか、と。
演奏は見事なものだった。梅田さんさーし。
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