木下直人さんコレクション復刻2点
フェルナン・ウーブラドゥによる「管楽器のための現代作曲家の作品集」(Les Contemporains écrivent pour les Instruments à vent)と題する、在りし日のフランスの管楽器の名コレクション(LPレコード)が、いつの間にかCDで復刻されていたことに気づき、買ってきた。
どうやら2年も前に発売になっていたようだ。うーむ私としたことが。
グリーンドア音楽出版/GDCL0059
原盤は1955年発売、ランパル(フルート)、アラール(バソン)、ランスロ(クラリネット)、クルシェ(ホルン)、デルモット(トランペット)、ピエルロ(オーボエ)、そしてデファイエ(Sax)という往年の名手の面々が、1~3分程度の20世紀フランスの小品をたくさん録音している、宝石箱のようなアルバム。
言うまでもなく、かの木下直人さんの監修/復刻になるシリーズ。
原盤LPについての話題は、kuri君が以前ブログに書いていた。→こちら
実は私も木下さんにCDにしてもらったものを持っていたのだが、全曲ではなかった。
20世紀フランス楽派を代表する名人たちの最盛期の姿を香り高く記録するアンソロジーとして、不朽の価値をもつアルバム。
待望の発売である。
最近は、以前ご紹介したことのあるピエール・デュポン指揮のに続き、ブラン指揮のギャルドの旧録音も復刻されたようだが、私が今回注目して一緒に買ってきたのは、「吹奏楽のためのロマン派のコンサート」と題する、今年7月頃に発売になっていたデジレ・ドンディーヌ指揮パリ警視庁音楽隊の復刻CD。
ベルリオーズの吹奏楽曲「葬送と勝利の大交響曲」(パリ警視庁のベルリオーズといえば、カリオペ・レーベルへのステレオ録音が有名だが、こちらはエラートへの旧録音)と、ワーグナーとメンデルスゾーンの作品集という2枚のLPレコードがCD1枚に復刻されている。
実は、私にとってメンデルスゾーンの「吹奏楽のための序曲」Op.24の最高の演奏というのは、このパリ警視庁のモノラル録音なのである。
30年近く前にFMで初めて聴いて以来の確信。
今までいろいろな演奏を聴いてきたけれど、この格調高さとメリハリと輝きには全てかなわない。
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