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2013.11.02

万霊節に(世界初演のことなど)

世界初演(昨夜の投稿)で思い出したけれど、私はアルフレッド・リード先生の作品の世界初演に関わったことが3回ある。
一つは言わずと知れた、私たちのアンサンブルが委嘱したサクソフォン四重奏のための「5つのカメオ」。
一つは昨日投稿した、「音の輪コンサート」10周年の記念作品の「第6組曲」。
そしてもう一つが、もっと早く、第4回の音の輪コンサート(1992年)で初演された「マリンバ・コンチェルティーノ」である。

この初演のときは、指揮はリード先生ではなく、当時N響の首席ティンパニ奏者だった百瀬和紀先生だった。
百瀬先生のリハーサルはもう笑っちゃうくらい面白く、何を言っているのか正直よく判らなかったが「何を言いたいか」は実によく判った(笑)。メンバーの間で「百瀬語録」が作られたのを覚えている。「そこ、バスドラム5つぐらい入れてよ!」ぐらいって幾つだよ、とかね。
でも、口から出まかせで指示を出しているようで、あとから考えてみるとその内容は実は、音楽というものの最も根源まで帰着するものだった。
あの頃はそれと知らずなんという贅沢な時間を過ごしていたんだろう、と、今となっては目眩がする思いだ。

「マリンバ・コンチェルティーノ」はとても良くできた作品で、特に優美で幸福感にみちた第1楽章「ノクターン」などは、リード先生の他のどの作品にも類例がない美しさだと思う。
マリンバ的には決して御しやすい曲ではないみたいで、初演者の河野玲子さんがこの曲を弾いたのを聴いた別のあるマリンバ奏者が、ご自分のブログに「あんな弾きにくいものをあそこまで立派に弾いて」などと書いていたのを読んだことがある(笑)。
作曲者指揮TKWOのCDがあるけれど(残念ながら現在は販売中止)、同じソリストでも百瀬先生とやった私らの演奏のほうが面白いぞ(笑)、と自惚れでなく結構本気で思っている。

photo

日付が変わって、本日11月2日は万霊節(死者の日)。
亡くなった人が年に一度この世に帰ってくるという、キリスト教のお盆のような祭日だそうだ。
リード先生ほか、もう会うことのできない大切な人のことを思い出しながら、過ごそうと思う。

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