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2013.10.12

雲カル2013

チラシ画像雲井雅人サックス四重奏団 第11回定期演奏会~三木俊雄氏を迎えて(ヤマハホール)

ジョン・ウィーラン(B.メニュ編)/トリップ・トゥー・スカイ
デイヴィッド・ケックレー/ステッピング・アウト
デイヴィッド・マスランカ/ソングス・フォー・ザ・カミング・デイより
 iv.死者のために、viii.魂はここに自らの喜びのために、ix.来るべき日への歌
ホイナー・ビベルニー/ウラ・イン・アフリカ
ボブ・ミンツァー/Sax四重奏のための3つの小品
三木俊雄/ムーン・フラワー(委嘱新作)*
 雲井雅人(S.Sax)、佐藤渉(A.Sax)、林田和之(T.Sax)、西尾貴浩(B.Sax)
 *ゲスト:三木俊雄(T.Sax)

10月8日(火)。
作曲者臨席の下、マスランカのSongs for the Coming Dayの初演が執り行われた、あの感動的な、やはりヤマハホールでの第10回定期(台風が来てたっけ)から、1年。
その作品の収録CDの発売記念となった第11回定期は、それを抜粋でプログラミングしつつも、全体には雲カルmeets JAZZと題した異色のものとなった。

先日の三國さんのリサイタルで聴いた、野を渡る風のようなサクソフォンの音の原点は、ここにあったんだな、と実感した。
頬にかすかに当たる微風から、台風の真っ只中のような荒れ狂う嵐までもが、ホールの中央に立ちあがったかのようだった。
雲カルの、純正なハーモニー、濁りのない響きを賞賛する人は多い。
でも、濁らない響きそれ自体が絶対的に善であるという訳ではない。(そのことを勘違いしている人、とくに吹奏楽出身者は多い。)
重要なのは、何のためにそれが必要かということだ。
あの自然の畏怖のような響き、時代性というレッテルを超越した、まさに風のようにそこにある原初のサウンドを、その音楽のために欲したからこそ、ピッチとイントネーションの完全に揃った音が必要だったのだ。たぶん。

後半はsempreJAZZテイストで進む。
最後の曲では、雲井さんと尚美学園大学で同僚だという三木氏が、完全サブトーンのJazzサウンドで雲カルに乱入。
さすがに、音が出た最初の瞬間はかなりびっくりしたが、両者にある「ソステヌートの美学」とでも呼ぶべき共通の美意識のおかげか、これまたびっくりするほど直ぐに違和感は消えていった。
最高に自然で楽しいJazzだった。

アンコールは3曲。
三木氏がアレンジした古いスタンダード(ユーマンス作曲、曲名失念)のクインテット版と、新CDに収められた『生命の奇跡』(『彼方の光』に続く、「リベラ」ナンバー2作め)、そして、林田さんが「30分でアレンジした」という『Short Shorts』!(これまた三木氏が客席から吹きながら乱入)
果てしなく盛り上がった。

…とある方の「雲カル、聖も俗も制覇したね」、という一言が印象深い。

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