JYF、プロヴァンスの風景
昨日久しぶりにフルモーの生音を聴いてたいへん感じるところがあり、我が家のCDの山の中からこの、フルモー若き日のアルバムを発掘して聴いていたところ。
プロヴァンスの風景/ジャン=イヴ・フルモー(Sax)、長尾洋史(Pf)(Philips PHCP5035)
…いやー、スゲー。
つい昨日聴いたばかりの、ストレスのない軽い伸びやかな音でありながら、同時に、精力的で饒舌な、120%確実な「重量感」のようなものを感じさせる。
この「凄さ」の質は、もしかしたら録音されてから22年が経過した今だからこそはっきり分かることかもしれない(このCDは、1991年の来日に際しての日本での録音である。録音会場は川口リリアホール)。
昔だったら、呆気にとられつつ聴いてるだけだったのでは。
それにしてもこの四半世紀の時代の変わりようには呆然とするしかない。
当時は、こういう普通の名曲集のアルバムにベリオの「セクエンツァ」みたいな超現代曲が収録されるということが、どれほどのセンセーションだったか。
そもそも、この間のCD制作会社の離合集散のおかげで、PHILIPSというレーベル自体も費え去ってしまった(今後、このデザインでの再発売は不可能であろうと思われる)。
ブックレット内部の写真。
フルモーも若いが、長尾さん(ピアノ)も若い。
« 佼成WOと大ソリストたち at蒲田 | トップページ | ひとりごと »
「CDを聴く」カテゴリの記事
- なつかしい風景(2022.06.25)
- ラモー(2020.09.25)
- ラヴェルの誕生日に(2020.03.07)
- クリスマスにはフォーレのレクイエム(2018.12.24)
- 10月の終わりに(2017.10.31)
コメント