チョンN響、スターバト・マーテル
NHK交響楽団 第1758回定期演奏会[Cプログラム](NHKホール)
ベートーヴェン/交響曲第2番
ロッシーニ/スターバト・マーテル
Sp:ソ・ソニョン、山下牧子、Ten:カン・ヨセフ、Bs:パク・ジョンミン
東京混声合唱団(合唱指揮:松井慶太)
指揮:チョン・ミョンフン
(コンサートマスター:堀正文)
明日は演奏会本番。
自分の本番の前の日には、コンサートを聴きに行くことが多い。
よい音楽、できれば生演奏を聴いて耳をリフレッシュするほうが、ドロナワ的に一人で練習するよりもよい結果をもたらすと信じている。
今日はまた格別に素晴らしかった。久々に聴いた「本気の」N響だ。
などと書くと、演奏なさっている側としては、いや、俺たちはいつでも本気だぜ、と仰りたいであろうという気持ちは、私も演奏に関わる人間だけによくわかるんだけど、聴いてれば歴然と違うんですよねえこれが。
ベートーヴェンでは、ソリッドで切っ先鋭い音の応酬が、ロッシーニでは、深くて強い「祈り」の力を感じさせる音楽の運びが、それぞれに格別だった。
また、「本気」だったのは、より以上に合唱団のほうだったかもしれない。
男声55、女声65の計120人というのはプロ合唱団としてはかなり多い布陣。会場の広さ故か。
どの楽章でもまさに「プロの仕事」と呼ぶにふさわしい声と仕上がりだったけれど、殊に第9曲のアカペラ楽章でうち立てた世界の巨大さと完全さには、息を呑んだ。
今年は既に50回を超える演奏会に通っているけれど、現時点では今年一番のライブだと思う。
さて、明日はワタシの番だ。
心意気だけでは負けないゾ。
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