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2013.05.30

ジョン・ハールのCD、そしてEMIの興亡

1年くらい前から継続して発売が続いている、EMIジャパンの「クラシック名盤999ベスト&モア」という1枚999円のCDのシリーズがある。
私にとってはたいへん懐かしい、よく聴き込んだCDや、横目で見つつも入手していなかった気になる音源のオンパレードなのだが、その中で(年明け1月の発売分なので今となっては旧聞だが)、英国のサクソフォンの大家、ジョン・ハール(ハーレ、John Harle)のEMIデビュー盤である1990年録音のコンチェルト集のCDが発売されている。

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収録はドビュッシー、イベール、ヴィラ=ロボス、グラズノフという定番に、リチャード・ロドニー・ベネットとデイヴ・ヒースの2つの新作。
しかもオリジナルジャケット!
20年以上前、最初に買ったこのデザインの輸入盤は人に貸したまま行方不明になってしまったこともあり、懐かしくて買い直した。

この人のクールでエモーショナルな独自のスタイルは、初めて聴いた時は少なからず戸惑った記憶があるけれど、おそらく時代の先を行き過ぎていたということなのだろう(1990年代初頭といったら、デファイエだってまだ元気に演奏を続けていた頃のこと)。
今こそ虚心に聴き返すべき時なのかもしれない。

ネヴィル ・マリナー指揮のASMF(アカデミー室内管弦楽団と日本では呼ばれるが、正式名称はAcademy of St.Martin in the Fieldsである)によるバックは、掛け値なしに素晴らしい。
サックスのコンチェルト集の伴奏としてはありえない高水準の演奏だと、今の耳で聴いても思う。


ところでEMIといえば、EMIミュージック・ジャパンとか、(昔の)東芝EMIという名前の会社は、実はもう存在していない。
意外と知らない人も多いようなのだが、今年の4月を以て、EMIミュージック・ジャパンは音楽ソフト界の一大コングロマリットであるユニバーサル・ミュージックに吸収され、消滅してしまった。→ニュースリリースはこちら

過去30年以上、主にEMIのレコードとCDによって音楽的趣味と知識を積み重ねてきた私としては、EMIが、クラシックで言えばDeccaやドイツ・グラモフォンやPHILIPSを傘下に収める巨大カンパニーのユニバーサルと一緒になってしまったというのは、かなりに複雑な心境である。

今後、今回の「ベスト&モア」でやっているような、「過去の名録音を丁寧にシリーズ化して再発売してゆく」、というような細々とした商売の仕方は、だんだん行なわれなくなるだろうと予測している。
将来行なうつもりがないからこそ、今のうちにやれるだけのことはやっておく、ということかもしれない。

とりあえずは、欲しいもの、気になるものがあったら、いそいで買っておこうと思う。

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