2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

« 瓦葺きの小さな教会にて…シンフォニエッタ静岡 | トップページ | 香川県警音楽隊のサイト »

2013.04.23

「アルルの女」のメヌエットの元歌

ビゼー作曲の「アルルの女」第2組曲に入っている「メヌエット」といえば、フルートの独奏曲として有名で、この分野をほとんど代表するかのような超有名なナンバーである。
この曲のオーケストラ編成にはサクソフォンが含まれていて、私たちサックス吹きにとっては、この「メヌエット」の後半に出てくるサクソフォンのオブリガートが、たいへん魅力的ながら低音域によるなかなか御しがたいものであることも、ご承知の通り。

この「メヌエット」は、もともと原曲の劇伴奏音楽としての「アルルの女」には含まれておらず、エルネスト・ギローが演奏会用の「第2組曲」を編む際に、同じビゼー作曲のオペラ「美しいパースの娘」から素材を持ってきて編曲したものであることは、多くの方がご存じだろうと思う。
「第1組曲」はビゼー自身が編んでおり、これの演奏会用組曲としての成功にならってビゼーの没後に「第2組曲」を作ろうとしたのだが、目ぼしい素材はみんな第1組曲で使われていてネタ不足に陥ったので、ということか。

先日たまたま、元曲のほうのオペラアリアをYouTube上で見つけたので、以下に貼り付けておきます。

ビゼー作曲 オペラ「美しいパースの娘」より
Nous voilà seuls(伯爵とマブの2重唱)

聴いてのとおり、フルートのメロディは元曲ではオブリガートである。
「アルルの女」ではサクソフォンが吹くオブリガートのほうが、元曲では主旋律(歌)となっている。

私が以前オーケストラのエキストラで「アルルの女」を吹いた時も、指揮者のかたに「そこは本当はサクソフォンのほうがメロディなので」と言われ、大きめに吹くよう指示されたことがあったので、おそらく知っている人は皆知っていることなのだろうが、実際に元曲を聴いたことのある人はそんなにいないんじゃないかと思う(私もこれで初めて聴いた)。

「アルルの女」のスコアを読んだことのある人ならお気付きと思うが(私も以前に当ブログ上に書いたことがあるが)、スコアを見ても、明らかにフルートよりもサクソフォンのほうが音量が大きい指定になっているのは、おそらく元曲の指定を引き継いでいるのだろうと思われる。

image

それにしてもこんな、滅多に上演されないし録音もあまりされていないようなマイナーなオペラのアリアも、探せばちゃんと見つかるのだから、YouTubeおそるべし、である。

« 瓦葺きの小さな教会にて…シンフォニエッタ静岡 | トップページ | 香川県警音楽隊のサイト »

音楽随想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 瓦葺きの小さな教会にて…シンフォニエッタ静岡 | トップページ | 香川県警音楽隊のサイト »